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怪物映画を考察!怪物は誰?ラストの湊と星川依里は死後?その後は?

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今回は、怪物映画を考察!怪物は誰?ラストの湊と星川依里は死後?その後は?と題してお届けします。

6月2日に公開される映画『怪物』

私は先にノベライズ本を読んだのですが、

  • え?待って最後どうなったの?
  • 火事のことも校長の孫も何にも明らかになってなくない?

と思いました(><)

予告では「怪物だーれだ」が印象的で「ホラーかな?」とも思いましたが、全然ホラーではなく、怪物の正体も観た側の解釈次第。。。

本記事では、怪物映画を考察!怪物は誰?ラストの湊と星川依里は死後?その後は?と題して詳しくご紹介していきます。

こんな方にオススメ!
  • 「待って、最後どうなったの?」と思った方
  • 「結局、怪物は誰で正体は何だったの?」と気になった方
  • 「火事とか孫の死因とか、明確に描かれてないこと多くない?」と思った方
ねこ先輩
ねこ先輩
考察の参考にしてみてください♪

ぜひ、最後までお付き合いください(*^^*)

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怪物映画を考察!怪物は誰?

考察結果→怪物なんていない

誰もが誰かの怪物になりうるが、本当はみんな怪物じゃない

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映画『怪物』のタイトルにもなっている「怪物」の正体。

予告でも「怪物だーれだ」というセリフが印象的でしたよね。

「怪物」は誰で正体は何なのかは映画内では明言されていませんが、私は「本当はみんな怪物じゃない」と考察しました!

予告の「怪物だーれだ」は、「怪物ゲーム」の掛け声

怪物ゲームとは、自分のカードに何の動物が書かれてるかを当てるゲームで、湊と依里のオリジナル。

お互いがカードを作り合い、おでこに当てて、ヒントを出し合う。

インディアンポーカーの亜種。

ねこ先輩
ねこ先輩
インディアンポーカーでは、おでこのカードを言ったら負けだけど、怪物ゲームでは当てたら勝ちだよ

 

『怪物』内では、誰かが誰かのことを「怪物」だと思っていました

早織の怪物→校長・伏見(、湊)

湊→湊自身

保利→伏見

依里の父親・清高→依里

教頭・正田→保護者

ねこ先輩
ねこ先輩
誰が誰を「怪物(化け物)」だと思ってたかは、ノベライズ本をもとに書いてるよ!

 

早織は誠意のない謝罪をしたり、スーパーで走っている子どもに足をかけて転ばせたりする伏見を「怪物(化け物)」だと思っていました。

そして下記の理由から、湊のことも「怪物」だとは思わずとも「怖い」とは思っていたようです。

  • 大人に成長して変わってしまう
  • いじめられているようだが、自分が何をしてあげられるか分からない

 

そんな湊は、依里を好きになってしまった自分を「化け物」だと思います。

おそらく、清高が男の子が好きな依里のことを怪物だと思い、「豚の脳」と罵っていたから、湊も「自分も男の子が好き=自分も豚の脳」と思ってしまったのでしょう。

 

湊は自分の気持がバレないよう、嘘をついて保利先生を貶めたわけです。

そんな保利先生は、自分を貶めた湊ではなく、早織への謝罪の際、亡くなった孫の写真が早織に見えるよう予めセットしていた伏見を「怪物」だと思いました。

 

そして教頭・正田は、クレームをつけてくる保護者がモンスター(怪物)だと思っていたのです。

 

このように、誰かが誰かのことを「怪物」だと思っています。

しかし、早織と伏見から「怪物」だと思われている伏見のことも、湊は「怪物」だとは思っていないのです。

その証拠に、湊は伏見に「保利先生のことで嘘をついた」と打ち明けていますし、伏見もそんな湊を責めず、楽器を教えてあげていました。

教師や保護者から「怪物」だと思われてる伏見も、子どもにとっては「本当のことを話すことができ、責めないでいてくれた校長先生」なわけです。

 

同様に、

湊は自分を「怪物」だと思う→貶められた保利先生でさえ、湊のことを「怪物」だと思っていない

湊は自分を「怪物」だと思ったが、父親に「豚の脳」と言われた依里のことは「怪物」だと思っていない

モンスターペアレントと思われてしまう早織のことを、湊はもちろん、保利先生でさえ「怪物」だとは思っていない

というように、誰かにとっての「怪物」は誰かにとっての大切な人なのです。

 

「大切な人」の分類に入らずとも、保利先生のように貶められても相手のことを「怪物」だと思わない人もいました。

そのため、誰もが誰かの怪物になりえてしまうが、本当の怪物なんていないと考察したわけです。

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怪物映画を考察!ラストの湊と星川依里は死後?

映画『怪物』のラスト、湊(みなと)と星川依里(より)は歓喜の声を上げながら走っていきました。

ノベライズ本では「二人は未知の世界へと向かっていった」と書かれているのですが、ラストで湊と依里はどうなったのでしょうか?

本章では、湊と依里のラストについて考察していきたいと思います!

 

考察①ラストは死後の世界

ラストシーンの湊と星川依里のカットは死後の世界だったと考察します。

 

美しい空の下で2人で笑い合って幸せそうに叫んでいるのを見て、ここは天国だと思いました。

 

湊と依里は電車の中にいた

早織と保利先生が来た時点で電車は横転していて、湊のレインコートも泥まみれになっていた

湊と依里は横転した電車から抜け出したようにも取れるが、早織と保利先生が来た時も土砂降りだったのに、湊と依里の空間は晴れていた

といったことからも、湊と依里は既に亡くなっていたのでしょう。。。

何より、ラストシーンを見た時に直感で「あ、これは天国だ」と感じたのです。

 

死ぬ寸前も2人で生まれ変わりの話をしていたのではないでしょうか?

「もし生まれ変わったら女の子が好きになっちゃうんじゃないかな?」と思っていたが、もとの2人のままお互いが好きだったから「良かった」と言っていたのだと思います。

 

パンフレットにのっていた岡室美奈子さんの文章では、「彼らの結婚式に見えた」と書かれていました。

ねこ先輩
ねこ先輩
岡室美奈子さんは早稲田大学文化構想学部教授だよ!

天国で2人が2人のまま幸せになってくれているのであれば、こんなに嬉しいことはないです。

 

考察②心中(自殺)

湊と星川依里のラストシーンは死後の世界だと思いましたが、ノベライズ本を読んだ時点ではその後、心中(自殺)したと考察していました。

 

  • 「生まれ変わり」のことをよく話していた
  • 湊は早織に「いつもありがとう 大好きだよ」と、夢で父親が言っていたと言った=別れの挨拶?
  • 2人とも今の人生に絶望している節がある
  • 錆びた鉄橋は手すりが低く、落ちたら死んでしまう
  • 「未知の世界」はこの世ではなさそう

 

湊が何度か「生まれ変わり」について話していましたので、

  • 今度は依里と結ばれる運命に生まれ変わりたい
  • 虐待されている依里を救える力を持って生まれ変わりたい

のではないかと考えました。

ねこ先輩
ねこ先輩
女の子を好きになれるように生まれ変わりたいのかもと思ったけど、ラスト見ると違うかな

 

現代でも依里と結ばれることは可能ではあるはずですが、湊は自分の想いを母親や先生に知られるのを恐れていますし、何より依里はおばあちゃんの家に行かされそうなわけです(><)

それぞれ、

湊→依里を虐待から救えず、結ばれるのも難しい世界

依里→暴力を振るう父親

という解決することが難しい問題が降りかかっており、このままの状態だと離れ離れになってしまうでしょう。

 

相手を想ったまま離れ離れになって、それぞれ自分の気持ちを隠しながら生きるよりも、ここで一緒に飛び降りた方が幸せになれると思ってもおかしくないと考察しました。

湊も依里もラストで歓喜の雄叫びをあげながら走っています。

そのため「一緒に飛び降りよう。。。」みたいな暗い感じではなく、「いくよーせーの!」で飛び降りちゃいそうな感じがして、胸が苦しくなりました。。。

 

考察③カミングアウトして生きていく

湊と星川依里のラストは死後の世界であり、そうでなくても心中した可能性が高いと思っていました。

しかし、映画を観ていない旦那にこの話をしたところ、「自殺はしないんじゃない?」と言われ、その展開もあるかもと思いました。

ノベライズ本「二人は未知の世界へと向かっていった」と書かれていることから、あのまま何も変わらないということはないでしょう。

そのため、カミングアウトして生きていくのではないかと考察したわけです。

ねこ先輩
ねこ先輩
旦那は2人だけで新聞配達とかで生きてくんじゃないって言ってたけど、それはさすがに無理があると思う

 

では、カミングアウトした場合、その後はどうなるのでしょうか?

カミングアウトしなかったとしても、保利先生は2人の気持ちに気づいたわけですし、作文を見せられた早織も後から気づくでしょう。

早織は愛情深い母親だと思うので、最初は困惑すると思いますが、湊と依里の関係を受け入れてくれると思います。

 

しかし、問題なのは依里の父親・清高・・・

清高はラスト、泥酔したまま台風の中外に出て行って、身体の自由が利かないほどでした。

道路にいたので、そのまま轢かれて亡くなってしまう可能性も考えられますね。

 

清高が亡くなった場合でも、依里は母親orおばあちゃんに引き取られ、結局湊とは離れ離れになってしまうのではないでしょうか?

ねこ先輩
ねこ先輩
「シングルファーザー」ってなってるけど、実際は離婚してなくて別居状態なんだって

 

清高が亡くならなかった場合。

あの父親はどーしようもないので、早織や保利先生が説得してくれたりしても、依里を「豚の脳」と罵り続け、何が何でも湊と引き離そうとするのではないでしょうか?

 

カミングアウトして生きていく可能性も考えられるのですが、湊と依里は離れ離れになってしまいそうですね。。。

 

監督、脚本家によると「2人は生きてる」!

映画『怪物』のラストで既に湊と星川依里は亡くなっていて、あの場所は天国だと思っていました。

しかし、早稲田大学で行われた授業「マスターズ・オブ・シネマ」で脚本家・坂元裕二さん、是枝監督は2人が亡くなった説を否定していました!

坂元が「これは最終意見じゃなくていちスタッフの意見だけど、全然、一択。彼らはこのまま生きているとしか僕は思えなかった

是枝監督は「2人の心象風景だと思ったらあそこは嵐の中で光に満ちていた方がいいだろうと僕は考えました。子供達がもう一度自分たちとして生き始めることを祝福して終わる話だと思った」

引用:https://news.mynavi.jp/article/20230610-2701604/?s=09

 

湊と依里は生きていて、ラストシーンは2人の心象風景ということですね!

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私はこのインタビュー記事を読んだ時に衝撃を受け、どんだけ自分は視野が狭いだと猛烈に反省しました。。。

  • 天国のほうが幸せになれる
  • 現実世界での状況だと、依里の父親のせいもあって幸せになるのが難しそう

と思ってしまっていたのですが、それは私が辛いことから逃げてばかりで、かつ想像力も乏しいためであり、湊と依里は私が想像するよりずっとずっと強かったんです。

 

ラストが湊と依里の心象風景(心の中に思い描いた景色)だとすると、2人はあのままでも十分幸せで、自分のまま生きていけると思っていたということですね。

 

決定稿を完全収録したシナリオブックによると、

依里の家に行って依里が「女の子が好き」という嘘を言わされた後、湊は「2人でどっか行こ?2人で住も?」と言った

台風の日の早朝、湊は早織の寝室の前でドアに別れを告げた

台風の日、保利先生は早織に「(湊に)死なないでいい、今のままでいいって言ってあげてください」と言った

というような、本編からカットされたシーンがありました。

 

  • 湊は依里と駆け落ち?するつもりだった
  • 保利先生は、湊と依里が心中すると思っていた

ということだと考えられます。

ねこ先輩
ねこ先輩
心中しようと思って秘密基地に行ったんじゃなくて、2人で生きるためだったんだね

 

『怪物』のポスタービジュアルはラストのその後、早織と保利先生に呼ばれて振り返った2人であり、あの後、手を繋いでまた走り出すそうです!

自分の気持ちも相手の気持も認めた上で、大人に隠さずに自分たちの道を歩み始めた希望のラストだったんですね(><)

映画を観た後は「天国」だと思い、その後、是枝監督たちのインタビューを聞いても腑に落ちきっていなかったのですが、シナリオブックを読んでスッと腑に落ちて理解できました。

 

『怪物』は脚本家・坂元裕二さんの自身の子どもの頃の体験を元にしている部分があるということですが、依里のモデルとなった友だちは転校してしまったそうです。

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そのため、湊と依里はその後、依里の父親のせいで転校させられて離れ離れになってしまうかもしれません。

それでも、お互い相手を想い、いつか「自分を肯定できるようになった良い思い出」として残るのではないでしょうか?

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怪物映画を考察!その後は?

映画『怪物』のラストで湊と星川依里は死後の世界にいると考察しましたが、他の登場人物はその後どうなるのでしょうか?

  • 母親・早織(安藤サクラ)
  • 保利先生(永山瑛太)
  • 鈴村広奈(高畑充希)
  • 星川清高(中村獅童)
  • 校長・伏見(田中裕子)

に分けて考察していきます。

 

母親・早織(安藤サクラ)

映画『怪物』のその後、早織は自分を責めるが、湊を理解しようとして前に進むと考察します。

 

湊が勇気を出して「お父さんみたいにはなれない」と言った時、早織は運転中で聞き取れずに「普通に結婚して〜子どもを産んで〜」と話してしまっていました。

全く悪いことではないですし、不倫で死んだ旦那さんの子を1人で育てているだけでも立派なのですが、湊にとっては辛い言葉でしたよね。。。

 

早織は車の中で「むぎのみなとほしかわより」と横読みで書いた作文を持っていました。

ノベライズ本では、台風の中で湊を探し始めた時点では意味に気づいていないと書かれていましたが、保利先生に説明されるなどしていずれ気づくでしょう。

そして、自分が湊を傷つけてしまっていたことを知り、深く自分を責めてしまうと思います。。。

 

湊の気持ちに最初は戸惑うと思いますが、湊の気持ちを理解して尊重しようと努めてくれるのではないでしょうか?

ねこ先輩
ねこ先輩
過保護って言われるかもだけど、いいお母さんだもんね

そして湊が生きやすいように環境を整えようとしてくれると思います。

 

湊は小学5年生でもうそろそろ反抗期ですから、親子仲が悪くなることもあるかもしれませんが、あの親子なら大丈夫な気がします。

 

保利先生(永山瑛太)

映画『怪物』のその後、保利先生は誤解が解けるが違う職(校閲etc)に就くと考察します。

 

保利先生が体罰事件を起こしたというのは全くの無実だったわけですし、早織が作文で湊の気持ちを知れば誤解が解けるでしょう。

 

映画ではハッキリ描かれていませんでしたが、ノベライズ本によると保利先生は退職届を提出してしまっています。

調べたところ、退職した教師がまた教師になる場合、再度教員採用試験を受験しなおして合格する必要があるそうです。

保利先生は週刊誌にも取り上げられてしまっていますし、誤解が解けたとしても再び教師として働くにはハードルが高そうです。

 

保利先生は本の誤植を見つけて出版社に手紙を送るという趣味を持っています。

広奈には「かわいそうな趣味」と言われていましたが、校閲のお仕事には最適の趣味ですよね。

そのため教師として戻るのではなく、校閲などといった違う職に就くと考察したわけです。

 

保利先生は誤解されやすいタイプですが、自分が貶められたのにも関わらず、湊に謝って「何も間違ってない、おかしくない」と言いに来てくれた良い人だと思います。

湊との経験を活かして、子どもの気持ちを考えようとする教師として復帰してほしいとも思いますが、週刊誌の力は大きいので厳しいかもしれませんね。。。

ねこ先輩
ねこ先輩
自分でも「僕が追い詰めた1人でもあるから、教師は向いてない」って思っちゃうかも

 

鈴村広奈(高畑充希)

映画『怪物』のその後、広奈はすぐに新しい彼氏ができると考察します。

 

広奈は保利先生が無実だと(多分)分かっていながら、不利な立ち場にあって未来が危ういことを知り、さっさと切り捨ててしまいました(^_^;)

広奈は可愛いですし、男の「大丈夫だよ」を信じずにちゃんと断れる芯のある女性なので、すぐに新しい彼氏ができるでしょう。

 

一見冷たくも感じますが、プロポーズされるくらいの仲なのに「保利くん」と名字で呼んでいたりと、元々少し距離があったように感じます。

保利先生は女性からしたら「イケメンだけど何か面倒くさい男」という位置の男性だと思います。

広奈からしてみれば、「イケメンだから付き合ってたけど、ちょいちょい面倒くさいし、なんか大変な状況みたいだからこの際別れちゃお」って感じだったのかもしれませんね(^_^;)

 

週刊誌が来ていましたが、広奈は写真を撮られていませんでしたし、今後の人生に影響も出ないでしょう。

 

星川清高(中村獅童)

映画『怪物』のその後、依里の父親は亡くなった可能性もあると考察します。

 

依里の父親はラスト、台風の中で泥酔していて、道路に横になっていましたよね。

雨の日は視界が悪くなりますので、車に轢かれて亡くなってもおかしくないと思います。

 

もし生きていた場合、前章で考察している通り、何としてでも湊と引き離そうとすると思います。

世の中にはどーしても理解し合えない人や事柄があると思いますが、依里の父親にとってはそれが「男の子が男の子を好きになること」なのでしょう。

 

しかし、依里が虐待されていることを湊が早織や保利先生に伝えれば、母親に引き取られたり児童養護施設に行ったりして、依里と父親を引き離せるかもしれません。

そうなれば、依里はまた湊と同じ学校に通えるかもしれませんし、もし転校したとしても前述の通り、「自分を肯定できるようになった良い思い出」として残ると思います。

 

校長・伏見(田中裕子)

映画『怪物』のその後、校長先生は自殺しようとしたが思い止まったと考察します。

 

ラストで校長先生は台風の中、傘もささずにゴーゴーと流れる水路を見つめていましたよね。

「校長の孫を殺害したのは誰?」の章で考察していますが、校長先生はお孫さんを亡くされた時に精神を病んでしまった可能性があります。

真っ黒な服を着ていて意味深でしたし、自殺しようとしていたのかもと思いました。

 

映画では描かれていたかハッキリ覚えていないのですが、ノベライズ本では「水路を見つめている時、誰かに声をかけられたかのように急に顔を上げた」と書かれています。

校長先生の周りには誰もいなかったのですが、亡くなったお孫さんが止めに来てくれたのかもしれませんよね。。。

 

今後は保護者に誠実な態度で対応するという前向きな想像できません。

しかし、少なくとも自殺は思い止まってくれたのではないかと思ったのです。

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怪物映画を考察!

映画『怪物』は、怪物の正体や湊と依里のその後以外にも、明確に描かれておらず、気になる点が多々あります。

本章では、

  • 火事を起こしたのは依里なのか?
  • 湊が保利先生を悪者にしたのはなぜか?
  • 校長・伏見の孫を殺害したのは誰なのか?

について考察していきたいと思います。

 

火事を起こしたのは星川依里?

考察結果→おそらく依里

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映画『怪物』の冒頭で起きた火事。

映画内でハッキリとは明言されていませんでしたが、

依里はうなり笛とライターを持っていた(火事が起きた時、湖の近くを歩いていた少年と同じ)

依里の父親は、火事が起きたガールズバーが入るビルで泥酔することが多く、依里は「お酒を飲むのは、健康によくないんだよ」と言っていた

依里は、そんな父親に虐待されていた

亡くなった猫を焼くなど死生観がズレている

といったことから、依里が火事を起こした可能性は非常に高いと思います。

 

依里の父親・清高は、「男らしくないのは人間じゃなくて豚の脳が入っているからだ」と言い、依里を虐待していました。

しかし依里は、いじめや虐待に屈するタイプではなく、もっと大人というか・・・

イジメっ子や父親を見下し、達観するようなタイプだと思います。

そのため、「復讐」というより「当たり前」のような感覚で犯行に及びそうな怖さもあります。

ねこ先輩
ねこ先輩
虐待やいじめで抑え込まれ過ぎて、思考が変わってきてしまっているのかも

 

実際、「奈良自宅放火母子3人殺人事件」では虐待を受けていた子どもが、自宅に放火していました。

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怪物映画は実話がモデル?似てる事件を紹介!今回は、怪物映画は実話がモデル?似てる事件を紹介!と題してお届けします。 6月2日に公開の映画『怪物』。 是枝監督はドキュメ...

 

抑え込まれすぎた結果か、元々の性格かは分かりませんが、依里は、

  • 亡くなった猫を「元猫」と言う
  • 「このままだと生まれ変われない」と言って、顔が見えている状態で焼く
  • 猫の顔に土をかけるのに湊は抵抗したが、依里は「死んでるし」と言い捨てた

など、子どもらしい死生観を持っていないと思います。

ねこ先輩
ねこ先輩
上手く言い表せられないけど、執着してないというか、どうでもいいというか。。。

 

火事を起こして父親が犠牲になる可能性はもちろん、父親以外が犠牲者になってしまうことも、依里は何とも思わなかったのではないかと思ってしまいました。。。

 

湊が保利を悪者にした理由

考察結果→依里への想いがバレるのが怖い&厳しい処分にならないと思ったから

映画『怪物』で、湊は保利先生に暴力を受けたと嘘をつき、保利先生は退職させられるまでに追い込まれてしまいました。

 

私は、

  • 依里への想いがバレるのが何よりも怖かったから
  • 隣の小学校で教師が不祥事を起こした際、その先生は1ヶ月の停職処分で済んだから
  • 保利は前から「男らしく」的なことを言っていたから

といった理由で、湊は保利先生を悪者にしたのだと考察しました。

 

最初、湊は「保利先生から『豚の脳』と言われた」と言っていましたが、それは

依里は男の子が好きだから、父親から「豚の脳」と言われたと考えた

依里のことを好きになった自分も「豚の脳」だと捉えた

ため、自分で自分のことを指して「豚の脳」と言っていたのだと思われます。

それを他のクラスメイトではなく「保利先生に言われた」と言ったのは、処分が軽いと思った&クラスメイトのせいにして自分がいじめられるのが怖かったからでしょう。

ねこ先輩
ねこ先輩
自分がいじめられないよう、依里に「学校では話しかけないで」って言ってたもんね

 

隣の小学校で教師が不祥事(セクハラ?)を起こした時、その先生は1ヶ月の停職処分になったと言っていました。

そのため湊は、「保利先生も1ヶ月くらいは停職になっちゃうけど、教師として復帰できるから平気だろう」と考えたのだと思います。

ねこ先輩
ねこ先輩
隣の小学校の不祥事については、ノベライズ本では書かれてたよ!

 

それだけではなく、湊は前から「男らしく」と度々言う保利先生にモヤッとした気持ちを抱いていたと思います。

  • 組体操の1番下でグラついてしまう湊に「それでも男か」
  • 依里に馬乗りになった後、「男らしく握手しよう」

 

依里の父親・清高も「男らしさ」にこだわり、依里を虐待していましたよね。

保利先生は悪気があって言っていたわけではないと思います。

しかし、依里(男の子)を好きになった自分=自分も「豚の脳」と捉えてしまうような湊は、保利先生の言葉で傷ついていたと思います。。。

 

依里も湊に合わせて嘘をついた理由

考察結果→「男らしく」と言う保利を軽蔑していた&湊が好きだから

 

湊は依里への想いをバレるのを恐れ、「保利先生に体罰を受けた」と嘘をつきました。

依里も「保利先生が麦野くん(湊)を叩いたりしている」と嘘をついていましたね。

2人が「一緒に嘘をつこう」と言ったシーンはありませんでしたので、

  • 依里は「男らしく」と言う保利を軽蔑していた
  • 湊が好きだから

といった理由で、依里も湊に合わせて嘘をついたと考察しました。

 

湊から「イジメっ子のことを保利先生に相談したら?保利先生いいひとだよ」と言われた依里は、「男らしくないって言われるだけ」と答えます。

ねこ先輩
ねこ先輩
前述の通り、組体操の時や仲直りの時に、保利先生は「男らしく」って言ってたね

依里だったら、父親と同じようなことを言う保利先生のことを、嫌うというより軽蔑しそうな印象を受けました。

「湊にいじめられたことはない」とだけ言えばいいところを、わざわざ嘘をついたということは、前から保利先生にモヤモヤしていたからだと考察しました。

 

湊の気持ちを汲んだ可能性もあります。

依里も湊のことを想っているのは明白ですよね。

大切な湊が2人の関係をバレるのを恐れているのであれば、自分も協力しようと思ったのではないでしょうか。

ねこ先輩
ねこ先輩
実際、自分がいじめられないように「学校では話しかけないで」って言った湊の言葉に協力してたもんね

依里自体は、そこまで自分の気持がバレてしまうのを恐れているようには見えないので、湊のことを想って嘘をついたのだと思われます。

 

5年2組が集団で嘘をついた理由

考察結果→いじめのターゲットにされないために

 

保利先生が暴言を吐いたり、暴力を振るったりしたかのアンケートが行われ、5年2組の多くの生徒が「暴言を吐いたり、暴力を振るったりした」に○をつけていました。

保利先生は教師として叱ったりすることはあったようですが、暴力は振るっていません。

しかし、5年2組の生徒は集団で嘘をついたのです。

 

私は、自分がいじめのターゲットにされないようにするためだと考察しました。

おそらく5年2組の生徒たちは、

次のいじめのターゲットは保利先生だと察する

従わないと、皆と同じようにしないと、今度は自分がターゲットになると感じた

ため、嘘をついたのだと思われます。

 

子どもは敏感ですし、特にいじめについては、自分がターゲットにされないように見て見ぬ振りをしたり、一緒にいじめたりすることもあります。

ターゲット(弱い立場)になった保利先生を追い詰めないと、次は自分がいじめられると感じたのでしょう。

そのため、結果的に集団で嘘をつくことになったのだと思われます。

 

「みんなと一緒」じゃないと嫌、不安な年ごろというのも関係しているかもしれませんね。

 

校長の孫を殺害したのは誰?

考察結果→おそらく校長

校長・伏見は最近孫を交通事故で亡くしています。

伏見の夫が自宅の駐車場で孫を轢いてしまったことになっていますが、保利先生などは伏見が殺害したのではないか?と思っていますよね。

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私も下記の理由から、伏見が孫を轢いてしまったのではないかと考察しました。

  • 公務員は禁固刑以上の刑に処されると、自動的に失職する
  • 伏見の夫も公務員だったが既に定年退職しており、伏見は現役
  • 湊が「僕、嘘をついた」と言った時、伏見は「一緒だ」と言った

禁固刑とは、「強制労働」はないが、刑務所で身柄を拘束される刑のこと。

※懲役刑は強制労働あり

1日以上30日未満なら拘留、30日以上なら禁固刑。

 

湊が「僕、嘘をついた」と言った時、伏見が「一緒だ」と言ったのは、伏見も自分の罪を隠して夫が身代わりになったからではないでしょうか?

ねこ先輩
ねこ先輩
その後一緒にホルンを吹いたときの表情も、すごく苦しそうだった。。。

 

伏見が金属のコテで昇降口や廊下の床を掃除し続けていることも気になりました。

私は、伏見は強迫性障害を患ってしまっているのではないかと考えました。

「強迫性障害」とは、強い不安感や不快感を持ち、それを打ち消すために、

  • 手を一日に何百回も洗う
  • 何度も鍵をかけたか確認する

といった行為を繰り返す病気のこと。

 

強迫性障害はトラウマのような過剰なストレスを受けた場合に発症しやすいそうです。

伏見は早織や保利先生からは「化け物」と思われていますが、夫に孫の話をしたり、孫と一緒のお墓に入りたいと思ったりしていたことからも、孫を愛していたことが分かります。

ねこ先輩
ねこ先輩
孫と一緒のお墓に入りたかったっていうのは、ノベライズ本には書かれてたよ

そんな孫を轢いてしまったショックで強迫性障害を発症し、事故の時のように地面に血がついてると思い、過剰に掃除をしていたのではないでしょうか。。。

 

孫を殺害してしまったのは伏見の可能性が高いと思いますが、おそらく夫の方から身代わりになると申し出てくれたのだと思います。

そして伏見は今でもショックから立ち直れておらず、不安定なメンタルのまま孫を思い続けているのでしょう。

ねこ先輩
ねこ先輩
精神的に不安定だから、スーパーで走ってる子どもに足をかけて転ばせたりしていたのかな?

 

まとめ

本記事では、怪物映画を考察!怪物は誰?ラストの湊と星川依里は死後?その後は?と題して詳しくご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?

予告の「怪物だーれだ」というセリフが印象的でしたが、私は「怪物なんていない」と考察しました。

湊と依里のラストシーンは死後の世界で、天国での2人だと思いましたが、監督達によると2人は生きてるそうです!

この他の明確に描かれていなことについても考察しましたので、皆さんの考察の参考にしていただければ幸いです(*^^*)

ねこ先輩
ねこ先輩
「私はこう思った!」などありましたら、記事下のコメント欄からどうぞ♪

それでは、怪物映画を考察!怪物は誰?ラストの湊と星川依里は死後?その後は?を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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