今回は、美女と野獣実写ポリコレに配慮?舞踏会に黒人の貴族?と題してお届けします。
6月9日(金)に金曜ロードショーで放送される実写版『美女と野獣』。
昨今、ディズニー作品はポリコレに配慮していて、その度合いには賛否両論あります。
『美女と野獣』が製作された2017年の段階でも、いくつかポリコレに配慮したと思われるシーンがありました。
本記事では、美女と野獣実写ポリコレに配慮?舞踏会に黒人の貴族?と題して詳しくご紹介していきます。
- 「2017年の『美女と野獣』でもポリコレへの配慮があるの?」と気になった方
- 「黒人の貴族が登場するけど、歴史的に合ってる?」と引っかかった方
- ディズニー長編アニメ初のゲイ・キャラクターが知りたい方
ぜひ、最後までお付き合いください(*^^*)
実写『美女と野獣』はDisney+ (ディズニープラス)で独占配信!
月額990円(税込)で、ディズニー、ピクサー、スターウォーズ、マーベルなども見られ、大人も子どもも楽しめます♡
関連作品の、
- アニメ『美女と野獣』
- 『美女と野獣 ベルの素敵なプレゼント』
- 『美女と野獣 ベルのファンタジーワールド』
なども見られますよ♪
年間プラン(9,900円)だと2ヶ月分もお得に!!
私のオススメはアニメ版『美女と野獣』!
やっぱりアニメ版が最高♡
美女と野獣実写ポリコレに配慮?舞踏会に黒人の貴族?
美女と野獣の実写めちゃくちゃ良かった…
歌のシーンが原作に忠実で再現度凄い…ルミエールとポット夫人のデザイン素敵…バカラみたいなバラのケース素敵過ぎ…
芸術点高杉…だからこそ…評価のために中世フランスに黒人を入れる拘りの無さが悔やまれる…
映画だろぉ…拘っていこうぜぇ… pic.twitter.com/4uuAH3vQGp— うなこ (@unacoccoo) September 13, 2022
本章では、実写『美女と野獣』のポリコレに配慮したのではないかと思われるシーンをご紹介していきます。
【「ポリコレ」とは?】
人種や性別、体型などの違いにより、特定のグループのメンバーに不快感を与えないよう、偏見や差別を含まない中立的な表現にした対策のこと。
【具体例】
- 看護婦→看護師
- 母子手帳→親子手帳
- 肌色→うすだいだい
- 学校での呼び方「君」「さん」→「さん」に統一
- 制服で男の子はパンツ、女の子はスカート→選択性にする学校、企業も
【アカデミー賞の応募資格の新基準】
出演者やスタッフに女性、人種/民族的マイノリティ、LGBTQ+、障害者がいないような作品には作品賞の応募資格が与えられない(2024年〜)
①舞踏会に黒人の貴族が出席
全然関係あれへんのやけど、この間実写版「美女と野獣」観てみたら昔のヨーロッパ的な舞踏会にドレス着た黒人女性たちがいっぱい出てきて「さすがディズニーはんは先進的やわぁ素晴らしいわぁ」と感服致しましてん。
— 淑女 (@syukujo3111) February 18, 2022
実写『美女と野獣』のポリコレに配慮したと思われる点1つ目は、「舞踏会に黒人の貴族が出席している」という点です。
冒頭、王子はたくさんの女性と舞踏会を開いていますが、その半分弱くらいは黒人女性でした。
「あの時代に黒人の貴族はいなかったんじゃない?」と疑問を持つ方も多いと思います。
実写『美女と野獣』の舞台は、ロココ時代(18世紀)のフランス。
確かにその時代は奴隷にされてしまっている黒人が多かったようですが、実際に黒人の貴族もいたのです!
ジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ
- フランス出身のヴァイオリン奏者、作曲家
- 地主と奴隷の間に生まれた
トマ=アレクサンドル・デュマ
- フランスの軍人
- 侯爵と黒人の奴隷女性の間に生まれる
ダイド・エリザベス・ベル
- イギリスの海軍とアフリカ人の奴隷女性の間に生まれる
このように、貴族と奴隷の女性が結婚した場合、その子どもは黒人でも貴族となっていたようです。
しかし、人数はそれほど多くなかったと思います。
実写『美女と野獣』の舞踏会のシーンは、歴史的に間違ってはいないが、黒人女性の人数が多いと言えるでしょう。
②メインキャストに黒人
今日(5/3)は、レディースデー🌹
ベル、ポット夫人、マダム・ド・ガルドローブ、プリュメット…野獣のお城には素敵な女性がたくさん✨
『#美女と野獣』大ヒット上映中🎵 pic.twitter.com/aTJuAc0JWz
— ディズニー・スタジオ (@disneystudiojp) May 3, 2017
実写『美女と野獣』のポリコレに配慮したと思われる点2つ目は、「メインキャストに黒人がいる」という点です。
- マダム・ド・ガルドローブ(箪笥)役のオードラ・マクドナルドさん
- プリュメット(はたき)役のググ・バサ=ローさん
は、黒人女性でした。
家来たちは魔法で家具に変えられているため、あまり気になりませんが、冒頭の舞踏会とラストの呪いが解けたシーンでは、黒人がキャスティングされていることが分かります。
アニメ版ではマダム・ド・ガルドローブが人間に戻った姿は確認できませんが、プリュメットは白人でした。
実際に使用人に黒人女性はいたようですし、ドレスも着ていたという情報もありました!
あと「美女と野獣」で黒人俳優が演じた役の衣裳の豪華さに疑問を抱いている方もいるようですが、当時の使用人は夫人付き侍女だとかなり華美なことも。例えばこれ、ステファン・スローター(英)の1740年代の絵ですが、侍女であろう黒人女性は女主人に負けないほど華やかですね。 pic.twitter.com/ywS3oisumz
— 坂本葵 (@aoi_skmt) April 29, 2017
使用人に黒人女性がいるのは歴史的にも合っていたようですね♪
③ベルの衣装
アニメ版ベルは最初に好きになったプリンセスだったな💛
アニメベルも大好きですが、実写ベルを見てください!!!“美しい人”そのものです!!!フォロワーさんも言ってたけど衣装や脚本にエマの意見も取り入れられています。ドレススタイルでもきつく締めるコルセット未使用!(確か動きやすさ重視だから?) pic.twitter.com/1QqsLAHGvB
— ココ❄️🧡 (@lovedisneykey) April 24, 2020
実写『美女と野獣』のポリコレに配慮したと思われる点3つ目は、「ベルの衣装」です。
- 町娘衣装の時にドロワーズが見えている
- バレエシューズではなくブーツを履いている
- 黄色いドレスでコルセットをしていない
- ラストはドレスを破り捨てて野獣のもとに向かう
ドロワーズは下着のようなもので、ベルは少しスカートをまくっていることにより若干パンツスタイルのように見えますし、ブーツも履いていて動きやすいようになっています。
「18世紀 フランス 服装 庶民」と検索しても、ドロワーズが見えている画像は特に見当たらないので、歴史的には正しくないのかもしれませんね。
16世紀ごろ〜女性らしいラインを作るためにコルセットが使われるようになりましたが、ベルはコルセットを付けていません。
19世紀ごろ、フランス革命でコルセットを外したファッションが流行したということなので、ベルは時代を先取りしていたと言えるでしょう。(『美女と野獣』は18世紀)
ベルは本が好きだったり子どもにも読み書きを教えてあげたりと、現代的な思考を持ったプリンセスなので、ベルのキャラには合っていますね。
ラストでは破り捨ててしまっていますし、ベルは一貫して女性らしさよりも動きやすさを重視しています。
④ル・フウが同性愛者
ひょっとして…と思って調べたらル・フウは同性愛者らしい。ディズニー初のLGBTキャラとのこと。
演じてるジョシュ・ギャッドと言えば、オラフのイメージが強いなぁ。
(因みにガストン役のルーク・エヴァンスはゲイを公表している俳優) pic.twitter.com/x9Ue9j3nTv— Rulu (@Rulu_03) October 22, 2020
実写『美女と野獣』のポリコレに配慮したと思われる点4つ目は、「ル・フウが同性愛者として描かれている」という点です。
脚本には「同性愛者」とは記されていなかったそうで、ル・フウを演じたジョシュ・ギャッドさんは、以下のように話しています。
ジョシュとビル・コンドン監督が最後のダンスシーンの撮影中のセットで、ル・フウが男性とダンスをするというギャグを思いついたんだ。
男性とダンスしているということで(世間の間で)事が大きくなってしまった
引用:https://www.cinematoday.jp/news/N0097209
一方で、ビル・コンドン監督は『アティチュード』誌のインタビューで、元々の設定だったかのように話されていました。
ル・フウはいつの日かガストンになりたい、そのあとはガストンにキスをしたいと思っているやつなんだ
引用:https://www.elle.com/jp/culture/movie-tv/a230262/cne-cnews-beauty-and-the-beast-makes-history-with-gay-character-in-beauty-and-the-beast170302/
ちょっと食い違っていますが、監督の中ではル・フウは同性愛者という認識があったから、最後のダンスシーンを思いついたのかもしれませんね。
ル・フウが同性愛者であることは劇中では一見分かりませんが、最後のダンスシーン以外でも、よく見ると、
「男の友情があれば女なんて」とガストンに言っている
登場シーンでバックハグされたり持ち上げられたりして、嬉しそうにしている
『強いぞ、ガストン』で、ガストンになど、ガストンが好きなことがうかがえる描写もあります。
ル・フウはディズニー長編アニメ初のゲイ・キャラクターなのですが、直接的な描写はないため、注意して見てみてください♪
ちなみに、ガストン役のルーク・エヴァンズさんはゲイであることをカミングアウトしています!
実写版ではル・フウがゲイでしたが、実際はガストン役の方がゲイだったということですね。
⑤女性も戦いに行く
美女と野獣の実写版で街や城に黒人がわんさかいて気になってしまいました。
今の価値観をなぜ歴史的事実を曲げてまでぶち込んでしまうのか。— 意外と流石 (@tall_sas) April 6, 2021
実写『美女と野獣』のポリコレに配慮したと思われる点5つ目は、「女性も戦いに行く」という点です。
ガストンたちが野獣を倒しに向かう際、アニメ版では男性だけが戦いに行っていて、女性は見送っていました。
実写版では女性も積極的に戦いに行っていましたね。
またメインキャストや貴族だけでなく、街の女性の中にも黒人が何人かいました。
前述のとおり、18世紀のフランスでは奴隷にされてしまっている黒人が多かったようなので、街にいる点は歴史的に正しいと思われます。
⑥女装をさせられて喜んだ人がいる
実写 美女と野獣で濱田めぐみ様に女装させられる人なんか見覚えあって調べたらパリのミュージカル版でガストンやってた人だった笑 pic.twitter.com/Hwkyz0ry9W
— といじゅ (@toije_sum) June 9, 2019
実写『美女と野獣』のポリコレに配慮したと思われる点6つ目は、「女装をさせられて喜んだ人がいる」という点です。
野獣のお城での対決で、マダム・ド・ガルドローブ(箪笥)は戦っている時に女装をさせます。
アニメ版では1人に女装をさせた際、相手は「いやー!!」と言って逃げ帰っていました。
実写版では3人に女装をさせており、2人は「いやー!!」と言って逃げ帰っていましたが、そのうち1人は女装を喜んでいました!
マダム・ド・ガルドローブも「素敵よ、自由に生きて」と声をかけていましたよ♪
ポリコレは賛否両論ありますが、私はこのシーンは結構好きでした(*^^*)
女装で喜んだ男性は、ラストのダンスシーンで同性愛者のル・フウと踊っていましたので、見逃さないようチェックしてみてください♪
⑦ミュージカル&特別番組のベルは黒人
実写『美女と野獣』のポリコレに配慮したと思われる点7つ目は、「ミュージカル&特別番組のベルは黒人がキャスティングされている」という点です。
アメリカで上演されていたディズニーの新作ミュージカル『DISNEY’S BEAUTY AND THE BEAST』では、黒人女性であるジェイド・ジョーンズさんがベル役でした。
ジェイド・ジョーンズさんはプラスサイズであり、クィアであることをカミングアウトしています。
クィアとは、LGBTのどれにもにあてはまらない性的マイノリティのこと。
監督によると「全ての小さな女の子が、自分たちがお姫様になることを夢見ることができるようになるから」ということだそうです。
声がとっても綺麗ですよね♡
そしてDisney+ (ディズニープラス)で配信されている『美女と野獣』の公開30周年を記念した特別番組『美女と野獣 30周年セレブレーション』では、
- ベル(H.E.R)
- ガストン(ジョシュア・ヘンリー)
- コグスワース(デヴィッド・アラン・グリア)
- ル・フウ(リズワン・マンジ)
- チップ(レオ・アベロ・ペリー)
は黒人がキャスティングされていました。
アニメーションと実写の融合🪄︎︎
『美女と野獣 30周年セレブレーション』映画公開30周年を記念して放送された
特別番組が、ディズニープラスに登場💫豪華キャストで贈る特別な
『#美女と野獣』をお楽しみに🌹本日(1/27)#ディズニープラス で配信開始✨#BeautyAndTheBeast30th pic.twitter.com/HoKGssOAPm
— ディズニープラス公式 (@DisneyPlusJP) January 27, 2023
ポスターでもパッと見で黒人が多いことが分かりますね。
実際に見てみましたが、私はビジュアルよりも声に違和感を持ちました。
H.E.Rさんはアカデミー賞歌曲賞や5度のグラミー賞受賞を果たされていますが、ベルにしては声が太いというか低めというか。。。
お顔はベルだと思いますが、声はポット夫人が歌う『Beauty and Beast』の方が合いそうだと感じました。
\実写『美女と野獣』を見るならDisney+ (ディズニープラス)!/
まとめ
ディズニーの美女と野獣の舞台これもう意味わかんねぇよ。野獣と猛獣じゃねえか。あと白雪姫も実写化で黒人起用するらしいじゃん。別に黒人どうこうは言うつもりないけどキャラをぶち壊してまでポリコレ押し通してくるの怖いわ。白雪姫なのに黒肌とかもうおかしいジャン pic.twitter.com/HHMdw20A9g
— ダイの冒険 (@dai_swimming) January 25, 2022
本記事では、美女と野獣実写ポリコレに配慮?舞踏会に黒人の貴族?と題して詳しくご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
実写『美女と野獣』はキャスティングや衣装、映画内での描かれ方など、ポリコレに配慮していると思われるシーンが多くありました。
近年特に多くなってきていたイメージですが、2017年時点でも割とあったんですね。
それでは、美女と野獣実写ポリコレに配慮?舞踏会に黒人の貴族?を最後までお読みいただき、ありがとうございました。