今回は、バービー実写映画ポリコレに配慮?おばさんのバービーにアジア人のケン?と題してお届けします。
2023年8月11日(金)に公開される実写映画『バービー』。
最近ポリコレに配慮した映画は数多くあり、その度合いには賛否両論あります。
主役陣はオーソドックスなバービーとケンのビジュアルに近い方がキャスティングされているように感じますが、『バービー』もポリコレに配慮しているのでしょうか?
本記事では、バービー実写映画ポリコレに配慮?おばさんのバービーにアジア人のケン?と題して詳しくご紹介していきます。
- 「最近の映画はポリコレに配慮したものが多いけど、『バービー』もそうなの?」と気になった方
- 「予告に色々なバービーや、黒人、アジア人も映ってたけど、どういうこと?」と気になった方
ぜひ、最後までお付き合いください(*^^*)
バービー実写映画ポリコレに配慮?
「バービー」🎬
人生で観てきた「◯◯の実写化」系で1番すげぇ!
何もかもが想像の何10倍も上!
これぞエンタメ!
昨今のポリコレやフェミにお伺いを立てなきゃいけない作品作りムードも男女双方の目線で「馬鹿馬鹿しいよね」って切り捨てたシナリオも⭕️#映画バービーって#映画好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/vImIYlFSr0— 映画と音楽とアートを愛でる会 (@c1456057) August 12, 2023
結論→ポリコレに配慮している要素もあるが、現実世界はリアル&コメディで笑い飛ばしている
実写映画『バービー』は、ポリコレに配慮している要素もあると思います。(次章で解説)
しかし特に現実世界は、
社長も重役も全員男性
マテル社(バービーを販売している会社)の白人
その上、確か全員(orほとんど)現実世界でバービーがセクハラのような言葉をかけられる
バービーランドがケンに乗っ取られた際、バービー達は飲み物を用意したり、足を揉んだりしている
という状態であり、ポリコレに配慮しているというより、リアルが誇張して反映されていると感じました。
私は日本人なので、お偉いさんに白人が多いのかは分かりませんが、男性ばかりなのはリアルですよね。
可愛い女の子にセクハラまがいのことを言う男性がいるのも、あるあるです(^_^;)
しかし、ポリコレに配慮している要素も、していない要素も全て誇張されています!
「あ〜これポリコレに配慮してるわ〜」なんて考えず、「いや、ここまで酷くないし(笑)ネタにしてるわ(笑)」と笑える作品になっていると思いますよ♪
フェミニズム要素が強い?
結論→女尊男卑と感じる男性もいるかもしれないが、男性にもスポットが当たっている
【フェミニズムとは?】
男女の格差や差別をなくし、平等を実現するための思想・活動。
前述の通り、映画『バービー』はポリコレに配慮している要素もありますが、コメディで笑い飛ばしています。
フェミニズム要素も似たようなことが言えるでしょう。
確かに映画『バービー』は、
- ケンは最初バービーの添え物でしかなく、家も仕事もない
- バービーのために作られた人形
- 現実世界のマテル社の男性の重役たちも結構ポンコツ
なので、「女尊男卑」と感じてしまう男性もいるかもしれません。
しかし、
原作通り
ケンはバービーの2年後、バービーのために作られ、「バービー&ケン」という立ち位置なので、ケンが変わっていくストーリーでもある
ケンの映画でもあり、空っぽだったバービーも弱い
「強い女性と弱い男性」の映画ではなく、アランやマテル社のインターン生など、素敵な男性キャラもいる
ため、必ずしも「女尊男卑」とは言い切れないと思います。
映画『バービー』は、もちろんバービーが主役ですが、
「バービー&ケン」という立ち位置でだったケン
↓
男社会を知って気に入る
↓
バービーランドをケンが支配
↓
それでも「リーダーは苦しい」と言っていて、本当の自分を探していく
というストーリーでもあり、ケンの物語も丁寧に描かれていると思います(*^^*)
「リーダーは苦しい」と弱音を吐くケンを見て、「男性だって弱くてもいい」と思えますし、ケンは自分探しをして失敗したばかり。
続編があれば、もっとカッコいいケンになっているのではないかと思われます!
最近だと、「強くて戦う女性&強いけどちょっとポンコツな男性」という設定の作品も多いですよね。
しかし、映画『バービー』はケンだけでなく、バービーも弱いです。
最初バービーは「完璧」として描かれていますが、後半は半分以上泣いているか落ち込んでいるという印象でした。
大統領バービーや医者バービーといった強い女性もOK
バービーやグロリアといった弱い女性もOK
変てこバービーのような変わった人もOK
ケンのような弱い男性もOK
みんなOKと肯定してくれるような映画だと感じます(*^^*)
「最後に強くなりました!」というわけでもなく、最後の選択でもバービーは泣いていましたし、ラストもグロリアやサーシャたちから励まされていましたよね♪
「1人で生きていけます私!」の結末ではないのも、素敵だと思います♡
確かに、自分探しを始めたケンが失敗したところで終わるので「女尊男卑」と感じてしまうかもしれません。
また、女性なら「あるある」「分かる」と思うセリフが多いので、男性にとっては「?」と思ってしまう部分もあるでしょう。
男性向けというよりは、女性向けの映画であるのは確かだと思います。
しかしケンの物語も丁寧に描かれていますし、決してケンやケンのような男性を批難するような映画ではないと思います。
バービー実写映画おばさんのバービーにアジア人のケン?
「バービー」の映画は
ポリコレちゃうんやw pic.twitter.com/TnLr82wTca— 長原 よに🍀 (@nagahara_yoni) July 6, 2023
本章では、実写映画『バービー』のポリコレに配慮したのではないかと思われるポイントをご紹介していきます。
①黒人のバービー
イッサ・レイ(右)は大統領バービー! pic.twitter.com/Owu6H7V3F9
— 堂本かおる (@nybct) July 21, 2023
実写映画『バービー』のポリコレに配慮したと思われる点1つ目は、「黒人のバービーが出演している」という点です。
- 大統領バービー(イッサ・レイさん)
- 作家バービー(アレクサンドラ・シップさん)
- 記者バービー(リトゥ・アルヤさん)
は、黒人女性です。
これはポリコレに配慮したとも考えられます。
しかし実際に、
なども販売されているため、元ネタ通りと言えるでしょう!
黒人のバービーは、実は1969年には既に登場しています!
名前は「クリスティー」であり、バービー人形の親友としてデビューしました♪
ポリコレに配慮した映画が多くなるのよりも随分前ですよね!
黒人のアメリカ大統領はいらっしゃいましたが、黒人女性のアメリカ大統領は未だいませんので、バービーは時代の先を行っています!
②プラスサイズのバービー
This Barbie is coming to GFT! We’re thrilled to announce that Scottish Barbie star Sharon Rooney will be visiting GFT to introduce our 4:30pm screening on Saturday 22 July. Sharon features in Greta Gerwig’s star-studded line-up as Lawyer Barbie💫
🎟️https://t.co/zdCL1d2aki pic.twitter.com/2wLPUvrBSU
— GFT (@glasgowfilm) July 5, 2023
実写映画『バービー』のポリコレに配慮したと思われる点2つ目は、「プラスサイズのバービーが出演している」という点です。
- 弁護士バービー(シャロン・ルーニーさん)
- 外交官バービー(ニコラ・コクランさん)
は、プラスサイズの女優さんです。
こちらもポリコレに配慮したとも考えられます。
しかし実際に、プラスサイズのモデルとして活躍されているアシュリー・グラハムさんをモデルにしたバービーも販売されています。
Body Positive Fashion Icon Ashley Graham Is Welcomed Into The Barbie Family By Mattelhttps://t.co/DMp87gDNjS#barbie #AshleyGraham #model pic.twitter.com/yyUVewbQQa
— Erika Marie • @OurBlackGirls (@xiErikaMarie) November 21, 2016
元ネタ通りとも言えますが、アシュリー・グラハムさんは上半身はそこまで太っている感じはなく、くびれもあります。
そしてアシュリー・グラハムさんをモデルとしたバービーも、顔も首も足も結構細いのです(^_^;)
プラスサイズのバービーは元ネタ通りというより、元ネタに少しプラスした感じですね。
③アラフォーのバービー
バービー、ケイト・マッキノンさんとチュティ・ガトワさんもいる! pic.twitter.com/xZa7CH6QZx
— えれぽ (@elepo3) April 4, 2023
実写映画『バービー』のポリコレに配慮したと思われる点3つ目は、「アラフォーのバービーが出演している」という点です。
- 変てこバービー(ケイト・マッキノンさん)→39歳
- 大統領バービー(イッサ・レイさん)→38歳
は、アラフォーの女優さんです。
アラフォーのバービーはいないため元ネタはなく、ポリコレに配慮したとも考えられます。
何歳になってもバービーになれる、バービーでいていい、というのは夢があり、同じ女性として希望が持てます!
ポリコレに配慮しすぎているのは「ん〜」と思ってしまう点もありますが、個人的にはこれは嬉しいポイントでした!
④黒人のケン
キングズリー・ベン=アディルがクールな役で出てる!数年前LOVE LIFEやHigh Fidelityとラブコメに立て続けに出てたイメージ。Barbieにも出てて、こちらとは打って変わってニッコニコだったので並べちゃおう😆 #Gravik pic.twitter.com/CniqjbH5Tq
— まゆまゆ (@caramelholic) June 21, 2023
実写映画『バービー』のポリコレに配慮したと思われる点4つ目は、「黒人のケンが出演している」という点です。
ケン役の
- キングズリー・ベン=アディルさん
- チュティ・ガトゥ
は、黒人男性です。
こちらもポリコレに配慮したとも考えられますが、実際に黒人のケンも販売されているため、元ネタ通りと言えるでしょう!
前述の通り、黒人のバービーは1969年に登場しており、1981年にはアフロヘアで黒人のケンが発売されました♪
『バービー』の黒人のケンは、2人とも陽気そうで見ているだけで笑顔になれます(*^^*)
⑤アジア人のケン
シム・リウのストーリー見てゲラゲラ笑ってる pic.twitter.com/ycayBUc0dR
— やまもと (@sunday_monday) April 6, 2023
実写映画『バービー』のポリコレに配慮したと思われる点5つ目は、「アジア人のケンが出演している」という点です。
ケン役のシム・リウさんは、中国系カナダ人の方です。
こちらもポリコレに配慮したとも考えられますが、実際にアジア人のケンも販売されているため、元ネタ通りと言えるでしょう!
元ネタのアジア系のケンは、メガネをかけていてインテリ系でしたが、シム・リウさんはマーベルに出演されているほどムキムキなので肉体派ですね♪
⑥トランスジェンダーのキャスト
okay so i’m a #barbie this is Wild pic.twitter.com/ETRCiYY0iC
— hari nef (@harinef) April 4, 2023
実写映画『バービー』のポリコレに配慮したと思われる点6つ目は、「トランスジェンダーのキャストが出演している」という点です。
医者バービー役のハリ・ネフさんはトランスジェンダーであり、
- IMG Models(ニューヨークにある国際的なモデル事務所)と契約した
- イギリスの主要雑誌の表紙を飾った
初めてのトランスジェンダーと公表した女性となりました!
めちゃくちゃ綺麗な方ですし、バービーのビジュアルではとってもキュートなので、モデルとして活躍されているのも納得ですね♪
⑦同性愛者のキャスト
Scott Evans stars in Greta Gerwig’s BARBIE
Only in theaters July 21, 2023. pic.twitter.com/lN32KY3doU
— Film Updates (@FilmUpdates) April 4, 2023
実写映画『バービー』のポリコレに配慮したと思われる点7つ目は、「同性愛者のキャストが出演している」という点です。
- 変てこバービー役のケイト・マッキノンさん
- ケン役のスコット・エヴァンスさん
は同性愛者です。
ケイト・マッキノンさんはコメディアンでもあり、『サタデー・ナイト・ライブ』の新旧レギュラーの中で、同性愛者であることを公表している最初のメンバーとなりました。
スコット・エヴァンスさんは19歳の時に同性愛者であることをカミングアウトされました。
バービーにもケンにもそれぞれ、同性愛者の役者さんがキャスティングされているんですね♪
また、マーメイドバービー役のデュア・リパさんは、LGBTから大きな支持を集めていて、
イギリスで毎年開催されているLGBTの文化を讃えるパレード「ブライトン・プライド」に2016年に参加
同年5月、イギリスの男性の同性愛者向けの大手雑誌『アティテュード』で特集が組まれる
といった活動を行っています。
デュア・リパさんは女性なのに、男性の同性愛者向けの雑誌で特集が組まれるなんてスゴいですね!
まとめ
バービーの映画ポリコレでアジア人出てきて草 pic.twitter.com/zNJlSsDoeO
— 白人美女ネトナン研究部@欧州遠征 (@letsfuck_gg) July 17, 2023
本記事では、バービー実写映画ポリコレに配慮?おばさんのバービーにアジア人のケン?と題して詳しくご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
実写映画『バービー』には、「ポリコレに配慮したのでは?」というポイントもあったものの、ほとんどは元ネタ通りでしたね!
色々なバービーとケンがいることで、自分も肯定されている気持ちになれます(*^^*)
それでは、バービー実写映画ポリコレに配慮?おばさんのバービーにアジア人のケン?を最後までお読みいただき、ありがとうございました。