今回は、光る君へまひろはなぜ?紫式部の名前の由来・意味は?本名は香子?と題してお届けします。
毎週日曜日20:00〜放送されている吉高由里子さん主演の大河ドラマ『光る君へ』。
主人公・紫式部は、『光る君へ』内では「まひろ」という名前になっています。
学校の授業ではず〜っと「紫式部」で呼ばれていたので、「何でまひろ?本名なの?」と思った方も多いのではないでしょうか?
実は紫式部の本名は分かっておらず、「まひろ」はドラマオリジナルの名前なんです!
では、なぜ「まひろ」になったのか気になりますよね♪
本記事では、光る君へまひろはなぜ?紫式部の名前の由来・意味は?本名は香子?と題して詳しくご紹介していきます。
- 「何で、まひろなの?」と疑問に思った方
- 「名前に紫が付くんだと思ってたけど、じゃあ紫と式部はどこから来たの?」と思った方
- 紫式部の本名が気になる方
ぜひ、最後までお付き合いください(*^^*)
光る君へまひろはなぜ?
届いてた光る君へ乗りドラマガイド見てやる気出そう。チビまひろちゃんは大姫ちゃんか。 pic.twitter.com/Px9Kwm2UQU
— つきん (@tsukin_yang) December 27, 2023
「まひろ」の理由→本名が不明だから、製作陣が名付けた
『光る君へ』の作中で、主人公・紫式部は「まひろ」という名前で呼ばれています。
学校でも紫式部の本名がまひろなんて習いませんでしたし、実際にまひろと呼ばれていた資料もなく、正確な本名すら分かっていません。
しかしドラマを作る上では、何らかの名前で呼ばないとおかしいですよね。
そこで製作陣が以下のような理由で、「まひろ」と名付けたそうです。
心に燃えるものを秘めた個性的な主人公に『まひろ』という名をつけました
引用:https://www.cinematoday.jp/news/N0130055
「心に燃えるものを秘めた個性的な主人公」で、どうして「まひろ」になったのかはよく分かりません(^_^;)
しかし、
個性を出すために「◯◯子」にはしなかった?
この時代の女性は「〇〇子」が一般的だから、ジェンダー平等を表すために中性的な名前にした?
平安時代の女性は意外にも活動的で、男性貴族とも対等に付き合っていたということで、といった可能性が考えられます。
紫式部自身は割りと根暗だったようですが、「まひろ」という名前は明るく活動的な感じがしますよね♪
本名が不明な理由
「紫式部は小学生の教科書にも載ってるくらい有名な人なのに、何で本名が分かってないの?」と思いますよね(><)
紫式部の本名が分かっていない理由は、
相手を実名で呼ぶことは不吉だった
平安時代、実名は死後に名付けられる慣習があり、家系図も、女性の名前が載ることは少なかった
からです!
当時、本名は「諱(忌み名)」と呼ばれていました。
「忌む」は不吉なことや、身を清めて言動を慎むことといった意味があります。
平安時代、「本名はあんまり言っちゃいけない単語扱い」だったということですね。
本名はそれだけデリケートなもの扱いだったため、「女性が男性に本名を教える=求婚を受ける」くらい大切なものだったそうです。
そのため本名は親や非常に親しい人しか言わず、基本的に官職や居所で呼ばれていました。
ex.)
徳川家康→内府様
豊臣秀吉→関白様
『源氏物語』の登場人物・弘徽殿女御→弘徽殿に住んでる女御(天皇の妃の位)
『源氏物語』の登場人物・桐壺更衣→桐壺に住んでる更衣(天皇の妃の位)
『源氏物語』の登場人物・藤壺→藤壺に住んでいるから
紫式部は宮中で働いていましたが、宮中では仮につけたられた「召名」で呼ばれます。
紫式部という名前=召名だったということですね。
平安時代の女性は家系図にも名前が載ることは少なく、紫式部も家系図には本名は載っていません。
『光る君へ』では名前が分かっている女性の登場人物もいますが、そのほとんどが身分が高い男性貴族の奥さんです。
紫式部は下級貴族の家に生まれ、正妻がいる男性に嫁いだため、家系図にも本名が載っていないのだと思われます。
なお本名を呼ばない慣習は江戸時代ごろまで続き、明治時代に入ったころに廃止されたそうです。
元は「ちふる」の予定だった!
前述の通り、「心に燃えるものを秘めた個性的な主人公でまひろ」だったそうなのですが・・・
脚本家・大石静さんの最新のインタビューによると、
「まひろ」の名には「あまり意味はない」とのこと。
最初は「ちふる」がいいと言っていたんですけど、その名が別の登場人物の子供と同じだったこともあって、1年聞いていて耳心地よく、なおかつあまり主張もなく入ってくる名前がいいと、チームで考えました
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/420e7b3ba6d398e5d0fba35406b60f165a6b1aab?page=3
ということです。
「耳心地が良い」という理由で選んだんですね(^_^;)
それでもこの時代に珍しく「◯◯子」ではないため、個性は出したかったのかな?と想像してしまいます!
確かに「ちふる」の方が根暗な紫式部に近いイメージはありますね。
「ちふる」は別の登場人物の子どもと同じなためNGになったそうですが、その登場人物とは、藤原実資(秋山竜次)です!
藤原実資の娘は、藤原千古。
『光る君へ』のキャッチコピーが「この想い 1000年前も 1000年後も」なので、名前に「千」が入っている「ちふる」はピッタリだったと思いますが、残念でしたね〜
紫式部の名前の由来・意味は?
そして、、、
2024年 新春✨
新 大河ドラマ✨
光る君へ✨
作 大石静✨
主演 紫式部/まひろ 吉高由里子✨
柄本佑 高畑充希 岸谷五朗
黒木華 三浦翔平 井浦新
大作源氏物語書いた紫式部🤚
平安時代の恋愛模様から時代の変化🤚
1000年歴史超大作🤚
是非ご覧下さい🤚
2024 1 7 光る君へ開宴🫰 pic.twitter.com/kLEe6jJwdW— きいろ@MZDAO(#えむぞーだおコミュニティ) (@XQISlB28VEIuAMK) December 17, 2023
【紫式部の名前の由来】
紫→『源氏物語』の登場人物・紫の上
式部→父親が式部省に勤めていたから
前述の通り、まひろ(光る君へ内の名前)が宮中で仮につけたられた召名=紫式部でした。
「紫式部」の名前の由来は上記の通りであり、本章ではより詳しく解説していきます!
元々は藤式部と呼ばれていた
まひろ(光る君へ内の名前)が宮中で呼ばれていた召名は「紫式部」ですが、宮中に勤め始めた当初は「藤式部」と呼ばれていました。
【藤式部の由来・意味】
藤原氏の一族だから
「藤」→為時(岸谷五朗)が式部省に勤めていたから
「式部」→昔、父親・【式部省とは?】
人事や礼式、役人養成機関である大学寮を統括する省のこと。
現代で言うと、文部科学省のような仕事や、役人の人事に関する仕事をする省のこと。
今でいうと「〇〇部長の娘さん」みたいな感じかな?
紫式部の父親は藤原為時であり、藤原家の一員です。
紫式部は宮中に勤め始める前から『源氏物語』を書いており、貴族たちの間で評判でしたが、宮中に勤め始めた段階ではまだ「紫式部」とは呼ばれていませんでした。
一族の名+父親の過去の役職で「藤式部」と呼ばれていたのです。
紫式部と呼ばれ始めたのは藤原公任がきっかけ?
紫式部は元々「藤式部」と呼ばれていたのに、なぜ「紫式部」と呼ばれるようになったのでしょうか?
「紫式部」と呼ばれるようになったきっかけは、藤原公任(町田啓太)と言われています!
【藤原公任はどんな人?】
関白・藤原頼忠(橋爪淳)の長男で、一条朝の四納言(一条天皇時代に活躍した4人の公卿のこと)の1人。
和歌や漢詩(中国の伝統的な詩)、管弦(楽器)にも優れていた。
紫式部が仕えていた彰子(見上愛)が一条天皇(塩野瑛久)の子を出産したお祝いの宴で、藤原公任が酔って「若紫はいませんか?」と探しました。
【若紫とは?】
『源氏物語』に登場する女性で、「紫の上」という名前でも知られる。
『源氏物語』の主人公・光源氏は、若紫が初恋の人に似ていたため気に入り、引き取って育てて、後に妻とする。
藤原公任が「若紫はいませんか?」と探した話が評判となり、「紫式部」と呼ばれるようになったと言われています!
「一族の名+父親や親族の役職」で呼ばれるのが一般的だった当時の女性が、「自分が書いた話の登場人物+父親の過去の役職」で呼ばれるようになるなんてスゴいことですよね!
「藤原家の、式部省に務めてた為時さんの娘さん」
↓
「紫の上が出てくる『源氏物語』を書いた、式部省に務めてた為時さんの娘さん」
って、ちゃんと紫式部自身が認められてる感じがする!
『源氏物語』が女性だけでなく貴族の男性からも注目されていたことが分かりますし、そんな物語を書いた紫式部はスゴイです!!
区切りはどこ?
区切り→紫・式部
前述の通り、『光る君へ』の主人公・紫式部の名前は本名ではないため、苗字と名前という区切りはありません。
しかし紫式部の名前の由来・意味↓的に区切ると、紫・式部となります。
【紫式部の名前の由来】
紫→『源氏物語』の登場人物・紫の上
式部→父親が式部省に勤めていたから
紫式部の本名は香子?
尾高さん一択だったドラマ😭
2020年『知らなくていいコト』✳︎.。.:*・+..。*・*:.。.✳︎.。.:*・+*:.。✳︎. .+。.:*・
2023年大河ドラマ『光る君へ』
紫式部(まひろ)役 × 藤原道長 役とても楽しみです…‼︎#知らなくていいコト #吉高由里子#柄本佑#光る君へ pic.twitter.com/v01Yvsld04
— しろかん (@uN9AzBB0n1WKrs1) November 8, 2022
前述の通り、『光る君へ』の主人公・紫式部の本名は不明です。
しかし歴史学者の角田文衞先生は、藤原香子(かおるこ/たかこ/こうし/よしこ)が紫式部の本名ではないか?という説を出しました。
『御堂関白記』に記載されている、掌侍になった藤原香子=紫式部ではないか?と提唱したわけです。
【御堂関白記とは?】
藤原道長(柄本佑)の日記。
【掌侍とは?】
後宮(帝の妃が住む場所)の実務を取り仕切る立場。
儀礼や事務処理を行ったり、女官を統率したりする。
しかし「紫式部が掌侍になったのであれば、他の公的な書類でも言及されているはず」といった理由から、「紫式部の本名=藤原香子」説は立証されていません。
紫式部は有名なのに、謎が多い人物ですよね〜
父親も夫も「藤原」なので、名字が藤原なのは確かでしょうが、名前については分かっていません(><)
幼少期の名前は「もも」?
紫式部の幼名(幼少期の名前)・通称は「もも」という説もあります!
紫式部の和歌集『紫式部集』の中に、紫式部の夫・藤原宣孝(佐々木蔵之介)が詠んだとされる和歌があり、
「ももといふ名のあるものを時の間に散る桜にも思ひおとさじ」
【意味】
桃は「百(もも)」というめでたい名もある花だから、すぐに散ってしまう桜より劣るわけではない。
と書かれています。
宣孝は紫式部の夫なので、紫式部の通称が「もも」であれば、和歌を使って間接的に紫式部を褒めているということになりますね。
通称が「もも」という説もありますが、いずれにせよ詳しいことや本名は分かっていません(><)
まとめ
公開された来年の大河ドラマ『光る君へ』の人物相関図見たけど、ドラマの中での紫式部の本名は、「香子」さんじゃなくて「まひろ」さんなのね。
・・・TSした上に平安時代に転生したまひろお兄ちゃんカナ?(←違う)
#大河 #光る君へ #お兄ちゃんはおしまい #おにまい pic.twitter.com/76cfZKsabo— 埴輪麻呂 (@Haniwa0maro) September 1, 2023
本記事では、光る君へまひろはなぜ?紫式部の名前の由来・意味は?本名は香子?と題して詳しくご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
『光る君へ』で紫式部の名前が「まひろ」なのは、本名が不明なためです。
紫式部の名前は、『源氏物語』の登場人物・紫の上と、父親の昔の職場が由来となっています。
こんなに有名な歴史上の人物なのに、本名すら分かっていないって謎が多くて面白いですよね〜
それでは、光る君へまひろはなぜ?紫式部の名前の由来・意味は?本名は香子?を最後までお読みいただき、ありがとうございました。