今回は、ゴールデンカムイ考察!鶴見中尉は生きてる?尾形の自害の理由は?キャラのその後は?と題してお届けします。
2024年1月19日に公開された実写映画『ゴールデンカムイ』、通称「金カム」。
2024年10月6日(日)22:00〜はWOWOWにて映画の続編となるドラマ『連続ドラマW ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-』が配信されます!
私は原作も全巻読んだのですが、
一緒に落ちた杉元が生きてるってことは、鶴見中尉も生きてる?
鶴見中尉は部下や亡くなった妻子をどう思っていたの?
尾形の目的とか感情がグチャグチャなんだけど、結局自害した理由は何?
などなど、疑問点も多く・・・
この他、生き残ったキャラのその後も気になります!
本記事では、ゴールデンカムイ考察!鶴見中尉は生きてる?尾形の自害の理由は?キャラのその後は?と題して詳しくご紹介していきます。
- 鶴見中尉は生きてるのか?
- 尾形の自害の理由
- キャラのその後の考察
- その他の考察
ぜひ、最後までお付き合いください(*^^*)
ドラマ『ゴールデンカムイ』はWOWOWで配信予定!
月額2,530円(税込)で、あのクオリティの高い映画の続きが見られます!
実写化キャストが出演している、
- 『早朝始発の殺風景』(山田杏奈さん主演)
- 『キン肉マン THE LOST LEGEND』(眞栄田郷敦さん主演)
- ドラマ『いりびと-異邦人-』(高畑充希さん主演)
などもありますよ♪
※本ページの情報は2024年3月時点のものです。最新の配信状況は公式サイトにてご確認ください。
私のオススメは『いりびと-異邦人-』!
高畑充希さんの狂気を感じるような演技がスゴすぎて、ゾクゾクする(><)!!
ゴールデンカムイ考察!鶴見中尉は生きてる?
考察結果→鶴見中尉が生きてる可能性は非常に高い!
『ゴールデンカムイ』31巻で、杉元と共に列車ごと函館湾に落ちた鶴見中尉(玉木宏)。
【鶴見中尉が函館湾に落ちた経緯】
列車にて、杉元(山﨑賢人)&アシㇼパ(山田杏奈)VS鶴見中尉の戦いに!
目眩ましのため、杉元はポケットに忍ばせておいた砂金を投げつけ、鶴見中尉に斬りかかる
↓
その拍子に鶴見中尉の服から土地の権利書と妻子の遺骨が落ち、鶴見中尉は土地の権利書だけを掴んだ
↓
鶴見中尉は反撃して杉元を刺す
↓
杉元も銃で鶴見中尉を撃つ
↓
そのまま暴走する列車と共に、杉元と鶴見中尉は函館湾に落ちた
鶴見中尉のその後は描かれていませんでしたが、生きている可能性が非常に高いと考察していますので、本章では、
- 鶴見中尉が生きてると考察する理由
- その後どうなったのか
をご紹介していきます!
理由
『ゴールデンカムイ』で鶴見中尉が生きてると考察する理由をご紹介していきます。
①一緒に落ちた杉元は生きている
杉元も鶴見中尉に刺されるなど、それまでの五稜郭での戦いに加え、かなりの重症を負っていました。
しかし半年後にはピンピンしていて、東京にいましたよね。
「不死身の杉元」だからかもしれませんが、鶴見中尉も前頭葉の一部を吹き飛ばされたのに生きていたので、かなり不死身だと思います(^_^;)
2人ともほぼ不死身
重症を負った上で、さらに海に落ちた
という杉元と同じ条件なので、杉元が生きているならば鶴見中尉が生きていてもおかしくないと言えるのではないでしょうか!
②遺体が見つかっていない
月島(工藤阿須加)が鶴見中尉の遺体を探すシーンがありましたが、遺体・遺骨どころか額当てすら見つかっていない状態。
遺体は海に沈んでしまったとしても、額当ては軽そうなので浮いていてもおかしくないですよね。
沖に流されてしまった可能性もありますが、遺体がないということは生きてる可能性がゼロとは言い切れないと思います!
③死亡した描写がない
『ゴールデンカムイ』では主要人物が死亡する際、必ずと言っていいほど命を落とすシーンが描かれています。
- 土方歳三(舘ひろし)
- 牛山(勝矢)
- 尾形(眞栄田郷敦)
などは、しっかり死亡する描写があるにも関わらず、鶴見中尉は死亡する瞬間が描かれていませんでした。
逆に「死亡したと思われたが、生きていたキャラ」である、
→尾形に射殺されたと思われたが、生きていて「山猫の死」という絵画を残した
ヴァシリ(頭巾ちゃん)→月島に射殺されたと思われたが消息不明で、父親のマキリに弾が当たって一命をとりとめ、自分のマキリを作った模様
有古力松の死亡シーンは描かれていません。
鶴見中尉は、頭巾ちゃんの死亡(したと思われたがしてなかった)シーンと状況が似ていると思います!
「死亡したと思われたが、生きていたキャラ」と同じように描写したということは、鶴見中尉は生きてる可能性が高いと言えるのではないでしょうか!
マッカーサーを操っていた黒幕になった!?
『ゴールデンカムイ』で鶴見中尉は生きてると考察していますが、その後どうなったのか気になりますよね!
単行本の最終巻(31巻)には加筆部分があり、鶴見中尉のその後と思われる描写がありました!
【最終巻の加筆部分の内容】
第二次世界大戦後に日本を統括したマッカーサー↓。
第二次世界大戦中、ソ連が北海道占領を画策(><)
↓
マッカーサーがアメリカ軍の爆撃機を北海道に飛ばす→これがソ連への牽制になる
=北海道は守られた
マッカーサーは「ある日本人」から、アメリカ大統領選挙に出馬するための莫大な資金の援助を約束されていたそうだが・・・
本当はそんな資金はなく、マッカーサーは騙されていたという噂も。
マッカーサーを資金をエサに騙し、北海道(含め日本)を守っていた黒幕がおり、そのヒントは写真と金貨という話。
その黒幕のヒントとなる写真の中に、鶴見中尉らしき人物がいます!
#ゴールデンカムイ
このマッカーサー元帥の写真の後ろの方にいるこの人鶴見中尉じゃない?? pic.twitter.com/9BYHiVUttI— 山。 (@yama_gxh) July 19, 2022
何年も経過しているので、だいぶ歳を重ねていますが、この額当ての形は鶴見中尉ですよね!!
顔だけでなく、
鶴見中尉は杉元たちから「金塊はもうない」と聞かされていた(本当は半分残っていたけど、鶴見中尉は知らない)
ウイルクがアイヌの埋蔵金で作った金貨と、黒幕のヒントで出てきた金貨のデザインが同じ
鶴見中尉の目的は「他国の脅威から日本を守ること」
といったこと全て、鶴見中尉に当てはまります!
鶴見中尉は函館湾に落ちた後、マッカーサーを裏で操り、人知れず北海道(含め日本)を守っていたということですね!!
きっとマッカーサーのことも、「鶴見劇場」や「甘い嘘」で揺さぶったのでしょう(^_^;)
鶴見中尉は中央政府からは「反乱分子」とみなされており、日本にいることは危険です。
また重症を負ったのは確かだと思うので、体も使う兵士にはならず、頭を使って操ることにしたのだと思われます。
一度負けた状況になっても、別の場所で戦いをやめないなんて鶴見中尉らしいですよね(^_^;)
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ゴールデンカムイ考察!尾形の自害の理由は?
『ゴールデンカムイ』31巻で、自ら目を撃ち抜いて自害(自殺)した尾形(眞栄田郷敦)。
【尾形が自害した経緯】
列車にて、杉元(山﨑賢人)VS尾形の戦いに!
杉元がヒグマからも襲われてピンチに(><)
↓
アシㇼパ(山田杏奈)が現れ、毒矢で尾形のお腹を射る
↓
尾形は自分のお腹を刀で切って矢を取り出すして応急処置をするが、毒のせいで自分が殺害した異母弟・勇作の幻覚を見て錯乱
↓
自らの左目を撃ち抜いて自殺
尾形は謎が多い人物で、色々とこじらせているので考えていることも分かりにくいです(><)
そのため尾形が自害した理由について、考察してみました!
死ぬつもりはなかった
尾形は自らの目を撃ち抜いて自害しましたが、そもそも死ぬつもりはなかったのではないかと考察します。
「まだ死ねない」と言っていた
アシㇼパに矢で射抜かれた後、毒矢を取り出し、応急処置をしようとしている
自分のお腹を刀で切ってアシㇼパに反撃しようと銃を構えた
といったことから、尾形はそもそも死ぬつもりはなかったのではないでしょうか?
尾形の目的である、
「こんな俺(父親に愛されず、欠けた人間)でも、(実母を見捨てた父の地位である)第七師団長になれる。
第七師団長だった父親も、父親が愛した勇作(異母弟)も立派ではなかった。
両親からの愛があってもなくても、人間に違いなどないと証明する。」
は、この時点でも果たせていませんよね。
また尾形は、
自分を見てほしかった
母親に自分の獲ってきた獲物を見せていたが、無視された=父親は自分を愛してくれると思って射殺した
勇作が死ねば、大人になってからも、土方たちに獲ってきた獲物を見せている
よそ見ばかりしている」と言っていた
鶴見中尉にも「あなたが鯉登少尉だの、月島だの、宇佐美だのと、といったことからも、自分の全人生をかけて誰かに愛されようとしていたことが分かります。
尾形にとって「愛されること=生きる意味」なのでしょう。
そんな「愛されること」に何よりも執念を燃やしている男が、誰からも愛されていない(と思っている)まま死のうとするはずがないのです。
目を撃った理由
前述の通り、『ゴールデンカムイ』の尾形は死ぬつもりはなかったと考察していますが、ではなぜ自分の目を撃ち抜いたのでしょうか?
死ぬつもりはなかったのに自害した理由について、考察していきたいと思います!
①罪悪感に気づいてしまったから
尾形が自分の目を撃ち抜いたのは、罪悪感に気づいてしまい、それを見ないようにするためと考察します。
尾形はこれまでの人生で、
「俺は愛されずに育った『欠けた人間』だから、殺人をしても罪悪感を感じない」
と思って生きてきました。
【これまでの経緯】
尾形は異母弟・勇作に殺人を命ずるが、拒否され、
「殺人をして罪悪感を微塵も感じない人間が、この世にいて良いはずがない」
と言われる。
尾形は、
「罪悪感を感じない俺がおかしいのか?妾の子だから?いや、実は自分も父親から愛されていたのかも
=勇作と自分に違いはないかも」
と思う。
普通はここで「だから自分も罪悪感を感じるはず」と思うが、尾形は、
=勇作も俺と同じで、殺人をしても罪悪感を感じないかも
という考えに至る。
「勇作と自分が同じ(だけ愛されている)」を証明するために、尾形は勇作を殺害し、父の目が自分に向くかを確認。
しかし父親には愛してもらえないままであり、尾形の中では、
「やっぱり俺は愛されていない『欠けた人間』だから、罪悪感を感じない」
という結論に至った模様。
しかしアシㇼパの毒矢で見た幻覚により、
「アシㇼパに銃を向けると勇作が浮かぶ=勇作を殺害したことに罪悪感を持っていたかも?」
という1つの疑念が浮かびます。
尾形の中では「愛された人間は罪悪感を感じる」なので、「勇作を殺害したことに罪悪感があるかも=俺は愛された人間なのかも」になり、
父親の愛を確かめるために母親を殺害したこと
父親の愛を確かめるために勇作を殺害したこと
自分のような「欠けた人間」が第七師団長になることで、父親や勇作の価値はないと証明すること
が全て間違い(愛があったのだから殺害で確かめる意味はなかった。「欠けた人間」じゃないから、第七師団長になっても証明にならない)だったことに気づきます。
「自分のような『欠けた人間』が第七師団長になることで、父親や勇作の価値はないと証明しよう」
と信じて実践してきたこの何十年かの人生を全否定されたため、それが耐えきれなかったのでしょう。
例えば自分の子どもが病気で、「この薬が効く」と言われて飲ませてた時、それが逆効果だったっと知ったらいたたまれませんよね。。。
それでも「効果あるはず!」と見ないふりをして飲ませるかもしれませんし、他の治療法を血眼で探したりするかもしれません。
とにかく自分の間違いをどうにかするために奮闘するはずです。
尾形の場合は何人も殺害しているため、償う方法が自分の死しか思いつかなかったのではないでしょうか?
もしくは、罪悪感を感じたことを「見なかったこと」にしたいと思ったと考察します。
尾形が選んだ自殺方法は「目を撃ち抜く」でした。
尾形の右目は以前、アシㇼパに毒矢で射抜かれた時に既に見えなくなっているため、左目も失えば何も見えません。
「実は罪悪感を感じていた」という、自分が見たくないものから逃れるため、「左目を失えば何も見なくて済む」と思って目を撃ち抜いたのではないでしょうか?
『ミス・サイゴン』という舞台でもヒロインが自殺するのですが、自殺した理由について演じた高畑充希さんは「ベストな道に短距離で行けるから」と話していました。
つまり尾形にとって自分の目を撃ち抜くことが、ベストな道(罪悪感から逃げて自分を守る・アシㇼパを殺人者にしない)に最短距離で行ける方法だったのだと考察します。
②アシㇼパを殺人者にしないため
前述の通り、尾形は全人生をかけて誰かに愛されようとしていました。
そんな尾形を異母弟の勇作だけでなく、アシㇼパさんも愛してくれていたのではないでしょうか?
アシㇼパさんは、
自分を見てくれなかった尾形の母親と違い、チタタプした時も見ていてくれた
シロイルカを仕留めた時に「やったな!尾形」と褒めてくれた
間違えてトナカイを撃ってしまった時も「一緒に謝りに行こう」と言ってくれた
などなど、「小さなお母さん」かのように尾形を見てくれていました。
尾形は勇作に感じていたように、アシㇼパさんのことも好きになりかけてたのではないでしょうか?
確かに樺太でアシㇼパさんを裏切ってはいましたが、
といったことからアシㇼパさんを傷つける気はなく、むしろ「俺を見てくれていたアシㇼパなら、話してくれるんではないか?」とさえ思っていたようにも見えます。
アシㇼパさんも勇作と同じく殺人をした経験がなく、「清い」ままでした。
杉元がアシㇼパさんの清さを守ろうとしたのと同じように、尾形もアシㇼパさん殺人者にしないように、自分でとどめを刺したのではないでしょうか?
尾形は毒矢で射抜かれた後、矢を抜いてはいましたが、放っておけばそのまま死んでいても(=罪悪感を見なくて済む状態になっても)おかしくなったでしょう。
しかし、それでは尾形の死因はアシㇼパさんの毒矢になってしまいます。
自害を選んだということは、少なからずアシㇼパさんの清さを守ろうとしたと言えるのではないでしょうか?
③愛されていたと知ったから
前述の通り私は、「愛されること」に何よりも執念を燃やしている男が、誰からも愛されていない(と思っている)まま死のうとするはずがないと考察しています。
しかし尾形は、毒矢で見た幻覚により、
(尾形自身も「勇作だけが俺を愛してくれたから」と言っている)
兄様と慕ってくれた勇作自分を見てくれていたアシㇼパ
(愛し合って生まれたわけじゃないと思っていたが、愛し合った瞬間はあった)
両親たちに愛されていた=欠けた人間ではないと気づいたのです。
極めつけは、勇作の幻覚が言った「兄様は祝福されて生まれた子供です」。
愛をもらっていたと知った尾形には、もう生きてる意味がなくなってしまったのではないでしょうか。。。
尾形生きてる説は本当?
結論→生存説もあるが、死亡していることが確定済み
尾形については、
ヴァシリ(頭巾ちゃん)はその後、ロシアに帰って著名な画家になり、1940年に「山猫の死」という絵を描いた
↓
金カムの始まりが1907年だから、尾形の死の直後に描いたわけではなく晩年に描いた
↓
もしかしたら落ちた尾形をヴァシリが助け、その後、尾形は何十年か後にヴァシリのそばで息を引き取ったのでは?
という説があり、「実は生きてるんじゃないか?」という声があります。
しかし尾形生きてる説については、原作者の野田サトル先生のインタビューを読むと違うことが分かります!
尾形(※9)の最期は理解してもらえるかな? という懸念は、ほんの少しありました。
というのも、最後に残る鶴見中尉がミステリアスなので、尾形までよく分からないキャラだと受け止められてしまえば良くないと思ったんです。
引用:https://www.yomiuri.co.jp/culture/subcul/20220519-OYT8T50072/2/
「最後」は物事の終わりや命が終わる時にも使われますが、野田先生が使っている「最期」という漢字は、一度きりの歴史の区切りや唯一の命が終わる時に“のみ”使われます。
「最期」と明言しているということは、尾形は本当に亡くなったということでしょう。
その他、
倒れている山猫の後ろには線路が見える
ヴァシリの「山猫の死」でも、生存説があるなら、鶴見中尉のように何かしら加筆されてもおかしくない
尾形は自分で目を撃ち抜いだだけでなく、毒&走っている列車から落ちるというトリプルパンチ
といったことから、尾形が生きてる説は否定できます。
人気キャラだけに「生きていてほしい」と思う方も多いと思いますが、尾形の最期はあれが最良だと思いました。
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ゴールデンカムイ考察!キャラのその後は?
『ゴールデンカムイ』考察
アイヌ7人殺しとキロランケのマキリの謎
(4)の表を修正しました。 pic.twitter.com/JkkGcpClFg— イシュカ (@isyuca) March 3, 2021
『ゴールデンカムイ』最終巻では、それぞれのキャラのその後も描かれていましたが、具体的にどうなったのか気になりますよね!
その後どうなったのかと共に、
- さらにその後
- 具体的にどうなったのか
を考察していきたいと思います!
杉元&アシㇼパは結婚した?
最終回時点で杉元とアシㇼパは結婚していないが、その後はしてもおかしくないと思う
五稜郭での戦いの後、杉元(山﨑賢人)はアシㇼパさん(山田杏奈)と共に北海道に帰りました。
3年後も一緒にいましたが、「杉元」「アシㇼパさん」と呼び合っていたことから、最終巻時点では結婚していないものと思われます。
「その後も結婚はしない」という考察も多いですが、私は「結婚してもおかしくはない」と考察しています!
嫌いなわけではないし、尊敬している
杉元にとってアシㇼパさんは「相棒」で女性として見てはいないが、もちろん「父性」的な
少なくとも一緒に生きる気はあるはず
杉元は「北海道に“帰ろう”」と言っていて、3年後も一緒にいたことから、杉元のことを男性として多少は意識しているはず
アシㇼパさんは、海賊房太郎やフチに杉元のことを言われた時、耳が赤くなっている=フチ(アシㇼパの祖母)も「アシㇼパを嫁にもらってやってほしい」と言っている
年の差婚も多いから問題ない
杉元とアシㇼパさんには10歳くらい年の差があるが、明治くらいは未練はもうなさそう
梅子のことは、東京からすぐ帰ったからと、結婚してもおかしくない条件は揃っています。
何よりアシㇼパさんは、
受け継いでいくこと
アイヌの文化を守り、アイヌと和人が共に生きていける道を探すこと
それぞれ違う部分を受け入れ、を使命としています!
アイヌの文化を次の世代に受け継ぐには、子どもに教えていくのが1番ですよね。
アイヌは自分以外の子どもも大切に育てると言っていましたので、アシㇼパさんが他の人の子どもに教えていった可能性はあります。
しかしアシㇼパさんは、「アイヌと和人が共に生きていける道を探したい。それが私の役目」とも言っていました。
「アイヌと和人が共に生きていける」と証明するには、和人である杉元と、アイヌであるアシㇼパさんが結婚するのが1番良い方法なのではないでしょうか?
他にも証明する方法はあると思いますが、アイヌのリーダー的な存在になって「私も和人と結婚しています」って言うのが1番分かりやすいし、手っ取り早いと思います。
杉元も、今は女性として見ていなくても、アシㇼパさんと一緒に生きていくつもりはあるようですし、アシㇼパさんが和人と結婚するなら杉元以外考えられないでしょう。
アイヌと和人が共に生きていけることを証明するため、
アシㇼパ「どうやって証明すれば良いんだろう・・・」
杉元「ん〜結婚しちゃう?」
アシㇼパ「え!?何を言い出すんだ杉元!!・・・ (〃ノдノ)」
とか、
アシㇼパ「おい杉元!結婚するぞ!」
杉元「え!?急にどうしたの?」
アシㇼパ「嫌なのか?ヽ(`Д´)ノ」
といった会話があってもおかしくないと思っちゃいます(笑)
少なくとも、お互いに別のパートナーができたり、離れたりすることは想像できないんですよね〜
「ずっと相棒でいてほしい」という声も多いですが、一生一緒にいるのであれば何らかのタイミングで結婚してもおかしくないと思ってしまいます(><)
白石が王様になった方法と白紙の手紙
白石は王様にはなったが、下手すりゃピンチかも(^_^;)
白石(矢本悠馬)は、杉元、アシㇼパさんから離れ、残りの金塊(1万貫、現代では4000億円)を運び出して、どこかの無人島で移民を募って王様になっていました!
白石は1人で抜け出していましたので、おそらく人目につかない夜に井戸から金塊を持ち出したのでしょう。
現実的に考えると、
最初にある程度の金塊を持てるだけ持って、船を借りるor買う
↓
王様になれそうな無人島を見つける
だから東南アジアのどこかじゃないかな?
↓
さらに金塊を持ち出し、移民を募る
↓
移民と共に残りの金塊を持ち出す
↓
王様になる!
という流れだったのではないでしょうか?
白石は王様になった後、杉元とアシㇼパさんに、
- 自分の王国のコイン(ビルマ語で「しらいしよしたけ王」と書かれているそう)
- 白紙の手紙
を出しました。
手紙には何も書かれていませんでしたが、
アシㇼパさんがクンクン匂いを嗅いでいた
牛乳の炙り出しで手紙を書いていた
キロランケがソフィアにといったことから、炙り出しをすれば何かが書かれている可能性が高いです!
これまでの経緯や自分がいる場所が書かれているかもしれませんが、炙り出しを用いたのであれば他の人には読まれたくない=白石は下手すりゃピンチという可能性も!
もしかしたら白石も捕まっているのかもしれません(^_^;)
脱獄するのはお手の物でしょうから、脱獄の手伝いをお願いするような内容ではないでしょう。
王座を狙われて収監され、国を取り返すために杉元とアシㇼパさんの協力を仰ごうとしている可能性もあると思います(^_^;)
月島&鯉登少尉
鯉登少尉は「最後の第七師団長」となり、月島は鯉登の右腕を全うした
鶴見中尉は中央政府からは「反乱分子」とみなされており、それに従っていた第七師団も危険な立場にいます。
しかし鯉登少尉(中川大志)は中央政府から部下たちを守り抜いたようで、「第七師団長で中将」まで出世しました!
【少尉以上の旧日本軍の階級】
少尉→中尉→大尉→少佐→中佐→大佐→少将→中将→大将
鯉登少尉は、7階級も上がってて大出世だね!
鯉登パパが少将だったから、パパ超えしてる!
鯉登少尉のモデルは、実際の最後の第七師団長である鯉登行一中将と言われています。
鯉登行一中将は、第七師団長になってからは第二次世界大戦終戦まで北海道に駐屯し、第七師団本隊は無傷のまま本土に残ったとのこと。
本当に部下を守り抜いた方だったんですね(><)
鯉登少尉も樺太で部下を傷つけられて激怒していましたし、本当に部下思いなんだと思います(><)
月島(工藤阿須加)はこれまで鶴見中尉のもとで汚い仕事もさせられてきましたが、鯉登少尉の右腕になってからは、頭を使って解決したことが増えたのではないでしょうか?
中央政府から「逆賊」として裁かれないよう、上手な言い訳をしたり、見返りを用意したりしたのかもしれませんね!
なおモデルの鯉登行一中将は戦後、GHQの指令により要職(重要な地位)に就くことはできず、倉庫番となって戦死した部下たちを弔い、貧しい生活をしていたそうです。。。
月島は金カムの始まりである1907年時点で30代前半と言われているため、第二次世界大戦が起こった1939年時点では既に定年退職しているでしょう。
2人で余生を過ごしながら、鯉登少尉が月島から質素に生活する方法を教えてもらっていたりしたらエモいですよね(><)
永倉新八の余生は長くない!?
永倉新八は史実通りだと、1915年(金カムの始まりは1907年)に骨膜炎と敗血症で死去
永倉新八(木場勝己)はその後、
小樽で大学生に剣道を教える
新撰組の手記を残した
と書かれています。
これは、
1909年に小樽に住み、東北帝国大学農科大学(現・北海道大学)の剣道部を指導したこと
『浪士文久報国記事』、『七ケ所手負場所顕ス』といった手記を残したこと
という史実に近いです!
金カムの永倉新八も史実通りの人生を送るとしたら、金カムの始まりである1907年の8年後、1915年に虫歯が原因で骨膜炎と敗血症を併発し、77歳で亡くなってしまいます。。。
77歳ということで、明治・大正時代の平均寿命である44歳前後より随分長生きですが、金カムの終わりの後に割とすぐ亡くなってしまうようです。。。
役目を果たしきったということですかね(><)
なお土方歳三の遺体は、まだ見つかっていません。
永倉新八1人で遺体を運ぶのは無理だと思うので、夏太郎や門倉、キラウㇱに協力してもらって、どこかに埋葬したのではないでしょうか。
谷垣&インカㇻマッはチカパシと再会できる?
谷垣とインカㇻマッは15人の子どもを授かったが、いつまでも幸せとは限らない&チカパシとは再会できなそう
谷垣(大谷亮平)はインカㇻマッ(高橋メアリージュン)と共に阿仁(秋田県北部)に戻り、15人の子ども(長女以外は全員息子)を授かりました!
大家族で幸せそうですね〜♡
出身地である阿仁に戻ったということは、谷垣は完全に兵士を辞めてマタギに戻れたということでしょう(*^^*)
マタギとしての自分を思い出させてくれた恩人である二瓶鉄造は15人子ども(戦死した息子以外は全員女の子)がいると言っていましたので、谷垣の子の性別は恩人の逆バージョン!
み〜んな谷垣そっくりの剛毛なので、「ほとんど男の子で良かったね」と思ってしまいました(^_^;)
インカㇻマッもウイルクからもらった大事な服を長女に着せていて、過去にとらわれるのではなく、「いい思い出」として受け入れているようにも見えます。
そんな幸せ家族ですが・・・
金カムの始まりである1907年の7年後、1914年には第一次世界大戦、32年後の1939年には第二次世界大戦が始まってしまいます。。。
年齢的に考えると、
谷垣が徴兵される可能性はある
第一次世界大戦で息子たちが徴兵される可能性が高い
第二次世界大戦では、となり、家族のうち誰かは戦死してもおかしくありません。。。
戦争がある中では、チカパシがいる樺太に行くのは中々難しいでしょう。
第二次世界大戦末期には樺太で市街戦が行われており、戦後はロシアが樺太を実効支配しています。
そのため、チカパシと谷垣が再会できる可能性はかなり低そうですね。。。
谷垣がチカパシの成長を近くで見られないだけでなく、成長した姿も見られないかもなんて寂しすぎます。。。
ヴァシリの絵を買ったのは?
ロシアに帰って著名な画家になったヴァシリ(頭巾ちゃん)の絵を買ったのは生まれ変わった勇作?
ヴァシリは尾形との対決で死亡したと思われていましたが、実は生きていて、ロシアに帰って画家になりました。
ヴァシリは尾形の死を知り、1940年に「山猫の死」という絵を描いて亡くなるまで手放さなかったそうです。
金カムの始まりが1907年なので、尾形の死の直後に描いたわけではなく、晩年に描いたようですね。
1940年までには第一次世界大戦もありましたので、ヴァシリはスナイパーとして戦い、その後で画家になった可能性もあります。
ヴァシリが尾形の遺体を見たのかは分かりませんが、猫の後ろに線路が描かれていることから、尾形の遺体を見て、それを思い出して描いたのだと思われます。
山猫は満足そうな表情だったので、尾形は最後にヴァシリに会い、自分を見てくれていた・理解してくれていたことを思い出し、満足して息を引き取ったのかもしれません。。。
もしかしたら、尾形を埋葬したのも頭巾ちゃんかも
「山猫の死」はヴァシリの死後、日本のIT企業により、3億円で落札されたとのこと。
IT企業が出てくるまで生きていたと考えると、ヴァシリは結構長生きできたようです!
「山猫の死」を落札した日本のIT企業については分かっていませんが、「生まれ変わった勇作(尾形の異母弟)」という考察が多いようです(><)
確かに勇作だったら、3億円払ってでも尾形の最後の姿を買ってくれそうですよね(><)
キラウㇱ&門倉&マンスールが作った映画のモデルは?
キラウㇱ&門倉&マンスールは10年後にアメリカに行って映画を撮って大コケしたが、現在再評価されている
モデルはおそらく映画『EAST MEETS WEST』
キラウㇱ&門倉&マンスールは10年後にアメリカに行きます。
そこで騎兵隊やお尋ね者、日本から来た侍とアイヌが、アメリカ先住民が隠した金塊を奪い合うという映画を自ら主演で撮影しました。
騎兵隊→第七師団
お尋ね者→土方一味
日本から来た侍とアイヌ→杉元とアシㇼパ?
アメリカ先住民が隠した金塊→アイヌが隠した金塊
と、金カムになぞられた作品になっていますね!
なぜ急にアメリカに行って映画を撮ったのかは不明ですが、樺太で「シネマトグラフ」での撮影をしたことがきっかけになっているのかもしれませんね!
3人がアメリカに行ったのが10年後だったのは、
- 永倉新八の死
- 第一次世界大戦
が理由になっていると思われます。
前述の通り、永倉新八は史実通りだと金カムの終わりの後に割とすぐに亡くなってしまいます。
3人は土方一味だったので、永倉新八の老後を共に過ごしていたのではないでしょうか?
そして第一次世界大戦が終わったのが1918年。
3人は永倉新八を看取り、さらに第一次世界大戦が終わってからアメリカに行ったということだと思われます。
3人が大コケした後、アメリカに残ったのか日本に帰ってきたのかは分かりませんが、年齢的に考えると1939年に始まった第二次世界大戦の前には寿命で亡くなっていると思います。
そのため3人仲良く平和に余生を過ごしたのかもしれませんね♪
なお3人が撮影した映画のモデルは、1995年に公開された映画『EAST MEETS WEST』ではないかという考察がありました!
1995年に公開された、岡本喜八監督の映画。
日本人の主人公がアメリカに行き、資金3000両・時価13000ドル相当の小判が強盗団に奪われてしまう話。
- お金の奪還を目指す
- ネイティブの娘と共に珍道中をする
といった点が共通している。
興行収入は4.3億円。
確かに近い感じがしますね。
撮影した当時ではなく、現在再評価されているという点が、変なところで強運な門倉らしいです(笑)
1番の勝者は夏太郎!?
夏太郎は羊の小さな牧場を始め、後に大牧場主に!
土方一味の1人ではあるものの、作中でそこまで活躍した場面はなかった夏太郎(塩野瑛久)ですが、羊の小さな牧場を始め、後に大牧場主になりました!
土方歳三の話を社員?に自慢して笑われており、「また嘘ついてる」と思われているのでしょうが、そんな「嘘のような本当の話」のネタは夏太郎はいくつも持っていますよね!
前述の通り、金塊を手にして王様になった白石は、実はピンチかもと考察しています。
となると、1番の勝ち組は大牧場主になった夏太郎かもしれませんね!
北海道の牧場主というとライバルも多くて経営も大変そうですが、北海道で大牧場主になれたのであれば、中々その地位は揺るがないと思います!
晩年まで動物たちに囲まれながら、豊かで穏やかな暮らしをしたのではないでしょうか(*^^*)
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ゴールデンカムイ考察!
物品の整理中にふと「何か見たことあるぞ」と思い
ゴールデンカムイ第246話の”あわあわ”するヴァシリから
コートの下には何を着ているのか軽く考察してみましたたまには ふざけた考察も良いかなと思いつつ…ご参考までに🙇🏻♂️
続く pic.twitter.com/FwcfDgRLm2— Lure/Руа/ルアー (@cadet_lure) June 17, 2022
ここまで『ゴールデンカムイ』について色々と考察していましたが、本章では、筆者が金カムを読んでいて気になったその他の事柄を考察していきたいと思います!
- 鶴見中尉は部下や妻子をどう思っていたのか?
- 樺太で尾形がアシㇼパさんについた嘘の意味
- 「最後の晩餐」っぽい描写の意味と答え合わせ
などを考察していますので、参考にしていただければ幸いです(*^^*)
尾形がアシㇼパについた嘘の意味
原作19巻で、アシㇼパさんが刺青の謎を解く鍵であるウイルクのアイヌ語の名前「ホㇿケウオㇱコニ」を思い出したときのこと。
アシㇼパさんが何かを思い出したことを感づいた尾形は、「自分だけに教えてくれ。俺は杉元に頼まれた」と言い、杉元の最後について話し始めました。
尾形は、
「『トメ』に金塊を分けてあげてほしい。故郷へ帰りたい。あんこう鍋が食べたい」
と杉元から言われたと嘘をついていました。
私は尾形がついた嘘は、尾形の本音だったのではないかと考察します!
「トメ」って誰やねんって感じですが、実はトメは尾形の実の母親です!
尾形の母親は妾で、夫に捨てられて心が壊れ、夫の好物であるあんこう鍋ばかり作っており、そんな母親を尾形は殺害したのです。
前章の通り、尾形は実は殺害に罪悪感を持っていたが、ずっとそれを見ないようにしてきたと考察しています。
母親を殺害したことへの罪悪感という本音が、「アシㇼパから早くヒントを聞き出さねば」という土壇場のこの場面でこぼれ出たのだと思います。。。
自分が撃ったことで倒れている杉元を思い出して、自分が殺害した母親を連想
↓
女性の名前で咄嗟に「トメ」という母親の名前が出てきてしまう
↓
母親を思い出して「故郷へ帰りたい」→本当は母親に愛されていたと心の奥底では気づいていたから、あの頃に戻りたかった?
↓
「あんこう鍋が食べたい」→父親の好物ばかり作って自分を見てくれない母親が嫌だったが、そんな母親の料理が食べたいと思うほど母を愛していた?
ということではないでしょうか。。。
その後アシㇼパさんに嘘がバレ、「やっぱり俺では駄目(聞き出せない)か」と言います。
このセリフも、「母親を捨てた父親なんかじゃなく、俺がずっと側にいたのに、『やっぱり俺では駄目か』」という2つの意味にも取れると思います。
尾形が咄嗟についた嘘は、尾形の切ない本音だったということですね。。。
勇作はなぜ尾形を慕ってくれたのか?
考察結果→自分に期待をしない唯一の家族だったから
尾形の異母弟・勇作は、自分の父親の妾の息子である尾形を「兄様」と慕っていましたよね。
尾形は別に勇作に優しくしたわけでもないですし、異母兄弟&階級も尾形が下という微妙な関係なので、普通だったら避けてもおかしくないと思います。
勇作は「一人っ子で兄弟がほしかったから」という理由で懐いていましたが、理由はそれだけはないと思います。
勇作は、
父親からは「お前は殺害せず、『偶像』となって勇気を与えろ」と言われる
母親は心の中では軍に行かせたくないと思っている=死んでほしくない
と、一人っ子ゆえに両親の期待と愛を一身に背負ってきました。
期待されるのも愛されるのも尾形が何より望んでいたことではありますが、「期待に応えないと」と頑張るのはいつか辛くなってしまいますよね。。。
勇作が両親の期待(しかも、それぞれ違うことを望んでいる)に疲れ始めた頃、出会ったのが尾形だったのではないでしょうか?
尾形は勇作には一切期待などしていないので、自分を愛さず、期待もしない尾形の存在が心地良かったのではないかと思います。
だから両親と違うタイプの尾形を「兄様」と慕っていたのでしょう。
尾形に「捕虜を殺害してみろ」と言われ、「できません」と拒否った時、勇作が苦しそうにしていたのも、親の期待に応えることが辛かったことの表れだと思います。
またファンブックによると、鯉登少尉の父親と、尾形&勇作の父親同士は親友で、音之進(鯉登少尉)と勇作には面識があるそうです。
鯉登少尉には亡くなった兄がいて仲が良かったので、鯉登少尉から兄の話を聞いて、羨ましく思っていた可能性もあります。
月島といご草ちゃんの真実
考察結果→鶴見中尉は真実を言っていた
月島(工藤阿須加)と、その想い人である「いご草ちゃん」。
【月島といご草ちゃんの経緯】
月島は若い頃、「いご草ちゃん」こと「春見ちよ」と心を通わせており、戦争後に駆け落ちしようと言っていた
↓
地元では月島戦死のデマが流れ、いご草ちゃんはデマを信じて行方不明になり、自殺したという噂が・・・
↓
月島はデマを流した実の父親を殺害し、死刑囚となる
監獄の中で鶴見中尉から「いご草ちゃんは結婚して関東にいる」と言われる(><)
実はいご草ちゃんは三菱の幹部から「息子の嫁になってほしい」と言わていたが、いご草ちゃんは月島L0VE。
三菱の幹部に嫁がせたい いご草ちゃんの両親が地元総出で大芝居を打っていたのだ。
「いご草ちゃんは生きてる!」と生きる気力を取り戻した月島
↓
しかし日露戦争中に同郷の兵士から「いご草ちゃんの遺骨が月島の実家から発見された」と知らさる。。。
↓
月島は鶴見中尉に詰め寄るが、鶴見中尉曰く「遺骨は月島の罪を軽くするための偽装工作であり、いご草ちゃんが生きているのは本当だ」とのこと。
鶴見中尉が行った一連の言動は、月島の忠誠心を試すための「鶴見劇場」だったと後になって分かります。
鶴見中尉は、
死刑囚になっていた月島を救う=命の恩人
↓
9年後に「いご草ちゃんは亡くなっていた」と聞かされる→月島のメンタルボロボロに
↓
「月島の罪を軽くするための偽装工作、本当は死んでない。信頼できるのはお前だけ」と言う→ボロボロになった心に愛情を注ぎ込む
という「鶴見劇場」をやり、月島の忠誠心を確かめる&揺るがぬものにしたかったようですが・・・
こんなことをされたら読者からしても月島からしても、「鶴見中尉の言うことは信用できないから、いご草ちゃんは亡くなっているのかも」と思っていますよね(><)
しかし原作28巻の杉元の回想シーンで、財閥のお嬢さまが「従兄弟がクリクリくせっ毛の田舎娘と結婚した」と言っていました。
そのため、鶴見中尉の言う通り、いご草ちゃんは生きていたのです!
鶴見中尉の言動と真実を整理してみましょう。
月島戦死のデマを流した→いご草ちゃんの両親が仕組んだことであり、鶴見中尉は無関係
月島が実の父親を殺害した→これも鶴見中尉は無関係
「いご草ちゃんは結婚して関東にいる」と分かる→真実
鶴見中尉が調べ、同郷の兵士に伝えさせたのは鶴見中尉の芝居
同郷の兵士から「いご草ちゃんの遺骨が月島の実家から発見された」と知らされる→わざわざ
いご草ちゃんが生きている」→本当
「遺骨は月島の罪を軽くするための偽装工作であり、
鶴見中尉が言っていたことは本当なのですが、同郷の兵士を使って月島の忠誠心を試したということですね。。。
そういう余計なことをするから、月島の心が壊れちゃったし、いご草ちゃんの生死も月島の中であやふやになっちゃうんですよね〜
「鶴見劇場」は本当に厄介ですし、犠牲になってしまった月島も可哀想です。。。
月島は金塊強奪戦を生き残りますが、第七師団長になった鯉登少尉の右腕を全うしたため、東京にいるいご草ちゃんと再会することはできなかったと思われます。。。
月島と鯉登少尉は、鶴見中尉をどう思っていた?
考察結果→鶴見中尉のことは好きだったが疑念が芽生え、最終的にはもっと大切なものができ、月島は鯉登少尉を支えたいと思った?
鶴見中尉(玉木宏)の忠実な部下である月島(工藤阿須加)と、鯉登少尉(中川大志)。
前述の通り月島は、鶴見中尉に忠誠心を試されながらも忠実な駒として動いてきました。
月島は「鶴見中尉に救われた命だから、残りはあなたのために使う」と言っていましたよね。
言葉だけ聞くと感謝しているようにも見えますが、月島は鶴見中尉に振り回されて考えるのが疲れてしまい、自分の意志を持つことから逃げていたのではないかと思います。。。
鯉登少尉は鶴見中尉LOVEで、鶴見中尉の前では緊張して早口の薩摩弁になってしまい、月島に通訳させるほどでした。
しかし鶴見中尉を崇拝するきっかけになった鯉登少尉誘拐事件が、実は鶴見中尉が仕組んだことだったと知り、疑念が芽生え始めます。
【鯉登少尉誘拐事件とは?】
鯉登少尉が16歳の時にロシア人に誘拐された際、鶴見中尉が助け出してくれた事件のこと。
しかし、これは鶴見中尉が企てた「狂言誘拐」。
鶴見中尉は鯉登親子に恩を売り、自分の政権に利用したかった。
月島には「あなたも鶴見中尉に消されるから胸にしまっておけ」と忠告され、「鶴見中尉すごーい!!そんなに必要とされていたなんて嬉しい!!」と喜んでいました。
しかし、その後、鯉登少尉は鶴見中尉の前でも薩摩弁が出なくなり、普通に話すようになります。
鶴見中尉への忠誠心に揺らぎが出ている感じがしますよね。。。
それでも鶴見中尉の目的である「金塊で軍資金を得て、他国の脅威から日本を守る。戦友が眠る満州を日本の領土にする」に共感したから、最後まで従っていたわけです。
しかし鯉登少尉は最後、鶴見中尉への揺らぎかけた忠誠心よりも部下(月島たち)を思う気持ちが勝ったのだと考察します。
鯉登少尉は、
樺太でキロランケの爆弾で月島や谷垣が重症を負った時、「よくも私の部下たちを」と激怒
谷垣が身重のインカㇻマッと共に脱走した時、見逃してあげる
と、以前から部下思いな一面が見られました。
月島が命がけで権利書を鶴見中尉に届けようとした際、「行くな、お前はもう戦えない。(鶴見中尉に)もうこの男を解放してあげてください」と言っていました。
鯉登少尉は部下思いな真っ直ぐな人物なので、鶴見中尉のために犠牲になる月島を見ていられなかったのでしょう。
最後に「権利書や金塊がなくても国防は務まる」と言っていた通り、忠誠心が揺らぎ始めた頃から、鶴見中尉なしで日本を守ることを考え始めていたのではないでしょうか?
そして言葉通り中央政府から部下たちを守り、第七師団長にまでなったのです。
月島は考えるのが疲れてしまっており、「鶴見中尉に従う」だけになっていました。
そんな鶴見中尉がいなくなった後、鶴見中尉と違って圧倒的に「陽」で真っ直ぐな鯉登少尉の部下思いな優しさに触れ、「鯉登少尉を『支えよう』」と思ったのではないでしょうか?
前述の通り鯉登少尉なら汚い仕事をさせず、頭を使って解決させてくれそうですよね(><)
このように、
2人とも鶴見中尉に忠誠心はあった
↓
鯉登少尉の忠誠心が揺らいで、「鶴見中尉への忠誠心<部下への思い」になる
↓
鶴見中尉が消え、月島は鯉登少尉の真っ直ぐさに「ついていこう」と思えた
という流れだったのではないかと考察します。
鶴見中尉は部下を本当に駒だと思っていた?
考察結果→鶴見中尉自身は駒だと思っていない
鶴見中尉(玉木宏)は、
月島や尾形に鯉登少尉の狂言誘拐など、汚い仕事をさせる
尾形に実の父親を殺害させる
鯉登少尉が傷を負った際、「甘い嘘」といった言葉をかけずに無視
など、部下を「ただの駒」として扱っていると思われてもおかしくない言動をしています(^_^;)
しかし鶴見中尉自身、宇佐美に「私は部下を『駒』だなどとは思ってない」と言っていましたよね。
これは宇佐美を操るための「甘い嘘」にも見えますが、鶴見中尉自身は本当に「駒」だとは思っていなかったのではないでしょうか?
「戦友たちが眠る土地を日本の領土にしたい」は本音っぽいし、「他国の脅威から日本を守る」の「日本」には、部下やその家族も含まれているはず
「どれだけ部下との愛を“育む”かが大事」と言っていた→部下の愛を「得られるか」ではない
少年時代の宇佐美を指導していた先生に、一部下の話を真摯に聞いてくれたのは事実
谷垣の過去の話を聞いてくれた→後に利用する材料にはしたが、尽力したのは事実
死刑囚になっていた月島を救い出す→忠誠心を強くするためだが、足も腕もなくなった二階堂を見捨てず、甘やかしている(笑)
自分の一部にした?
宇佐美の殺人を隠蔽&死に際に指を噛みちぎって食べる→と、鶴見中尉なりに部下を愛していた描写は多々あります。
しかし、それ以上に部下の忠誠心を試し過ぎなんですよね〜
鶴見中尉は他人を信じられず、自分なりのやり方(鶴見劇場)で試すしか、人を信じる方法を知らないのかもしれません。
私もメンヘラなので「別れる!」と言って相手の愛を確かめるみたいなことをしたこともあるのですが(^_^;)、別に悪意はないんですよね〜
そのため鶴見中尉も「鶴見劇場」に悪意はなく、部下を駒だと思っているわけでもなく、ただただ忠誠心を確かめる方法がそれ以外わからないのではないかと考察します。
もしかしたら鶴見中尉も誰かに「鶴見劇場」をやられた経験があったり、誰かにひどく裏切られた経験、愛されなかった経験があったりするのかもしれませんね。。。
鶴見中尉は妻子を愛していた?最後の表情は?
考察結果→めちゃくちゃ愛していたが、既に亡くなっている人より、日本の未来をとった。最後の表情は心の中でお別れをしていた?
鶴見中尉は若い頃、スパイとして「長谷川幸一」という名前でロシアに潜入しており、現地でロシア人の妻・フィーナ、娘・オリガと暮らしていました。
ロシア側にスパイだとバレた際、ウイルク(のっぺら坊。アシㇼパの父)の撃った弾が(多分わざとではなく)妻子に当たってしまい、妻子は亡くなってしまいます。。。
ロシアで妻子を得たのは、スパイだとバレないための作戦の一つだと思いますが、
最後に愛した人に本当の名前を呼んでほしかった?
フィーナが亡くなる寸前、最後に自分の名前を告げる→妻子の指の骨を持ち続けていた
「妻子が眠る土地を日本にしたい」と言っていた
妻子を殺害したウイルクの娘・アシㇼパの前では冷静でいられず、体液ダバダバ
といったことから、フィーナとオリガのことは本当に愛していたのでしょう。
スパイだとバレないための偽りの自分で築いた関係だとしても、愛は本物だったということですね。
最後の戦いで、そんな「最愛の家族」の遺骨(指の骨)と権利書が同時に機関車から落ちかけてしまい、鶴見中尉は権利書を取りました。
しかし、その後、落ちていった遺骨を見ながら愛しいものを見るような、切ない表情をしていましたよね。。。
ガチ冷徹に徹しているキャラかと思いきや、最後に見せたこの表情よ…
最高のキャラクターでした。鶴見中尉… https://t.co/Va50Ehsbsa pic.twitter.com/4YXaVoCJos— MasashiKNAVE (@MasashiKNAVE) July 13, 2022
権利書を選んだのは、既に亡くなっている妻子よりも、「他国の脅威から日本を守る」という今生きている人たちを優先すべきだという信念があったからでしょう。
権利書を選んだだけだったら、「やっぱり妻子より自分の野望かよ」と思えてしまいますが、あの最後の表情を見たらフィーナとオリガを何よりも愛していたことが分かります。。。
鶴見中尉は落ちていく遺骨を見ながら、フィーナとオリガを思い出し、心の中で最後のお別れと、選ばなかったことの謝罪をしていたのではないでしょうか。。。
遺骨がなくなっても2人との思い出が消えるわけではありませんが、忘れないように目に焼き付けていたのかもしれません。。。。
ここで2人のことを強く想ったから、その直後にアシㇼパさんに向かって
「愛するものは皆ゴールデンカムイに殺される。全部お前の責任だ、“ウイルク”」
と、2人を殺害した、誰よりも憎んでいる男の名前を口にしたのではないでしょうか?
アシㇼパさんに当たっているようにも見えるので、鶴見中尉は頭では権利書を選んだことを正しいと思っていつつも、遺骨を見捨てたことを後悔していたのかもしれませんね。。。
最後の晩餐の意味と答え合わせ
原作9巻の杉元が土方一味と手を組んだシーンで、『最後の晩餐』のパロディ描写がありました。
【『最後の晩餐』とは?】
レオナルド・ダ・ヴィンチの作品の一つ。
イエス・キリストが処刑される前夜に12使徒(弟子)と共に摂った夕食を描いている。
キリストはこの時、「12使徒の中の一人が私を裏切る」と予言した。
12人の中にはキリストを裏切ったユダもいたため、考察が盛り上がったようです。
最終巻を迎え、『最後の晩餐』の通りになったのか答え合わせをしていきましょう。
まず『最後の晩餐』の絵に、どのキャラクターがどの使徒に対応しているのかを記載してみました!
左から、どんな使徒なのかと共に、まとめてみました↓
使徒の名前 (金カムのキャラ) | 特徴 |
バルトロマイ (剥製) | 皮剥ぎの刑で殉教(死亡) |
小ヤコブ (剥製) | イエスと容貌が似ていたとされる |
アンデレ (剥製) | ペトロ(杉元に対応)の兄弟 |
ユダ (キロランケ) | お金目当てでキリストを裏切った |
ペトロ (杉元) | キリストの最初の弟子で、弟子たちのリーダー的存在 |
ヨハネ (白石) | 十字架に架けられた時も側にいた「イエスに最も愛された弟子」。 使徒たちの中で唯一殉教しなかったが、後に島に幽閉され、そこで黙示録を記した |
キリスト (アシㇼパ) | 神の子。キリスト教の創始者 |
トマス (剥製) | 少しずれていて疑り深い |
大ヤコブ (牛山) | ヨハネ(白石に対応)の兄弟で、「雷の子ら」と呼ばれていた |
フィリポ (家永) | キリストに直接招かれて弟子になった |
マタイ (尾形) | 極悪人とされる元徴税人(税金を集める仕事)だが、キリストと会って改心。天使と共に描かれることが多い |
タダイ (永倉新八) | 「忘れられた聖人」と呼ばれている |
シモン (土方歳三) | 詳細については不明な点が多く、後世、いくつかの伝承がつくられた |
確かに、
バルトロマイに対応した剥製→皮剥ぎの刑
小ヤコブに対応した剥製→アシㇼパと表情が似ている
ユダに対応したキロランケ→アシㇼパを裏切り、尾形に指示してウイルクを殺害
アシㇼパと最初に出会った。リーダー的存在
ペトロに対応した杉元→常にアシㇼパの側にいた。後に島に行き、手紙を書いた
ヨハネに対応した白石→最初の方に出会っていて、アイヌを導く存在になった
キリストに対応したアシㇼパ→嫌われ者だが、アシㇼパには心を開き始めてたように見える。共に描かれる天使=勇作?
マタイに対応した尾形→中央のスパイで過去の偉人
タダイに対応した永倉新八→詳細不明な点も多く(遺体の場所不明etc.)、後世、いくつかの伝承がつくられた
シモンに対応した土方→ペトロ(杉元)、大ヤコブ(牛山)、ヨハネ(白石)は特に地位の高い弟子→暴走列車での戦いで、3人とも身を挺してアシㇼパを守った
といった点がそれぞれの使徒を彷彿とさせますね!
なお杉元が対応しているペトロは、キリストから「あなたは鶏が鳴く前に3度、私を知らないと言うだろう」と予言されます。
翌日にキリストが連行され、周囲から「おまえもキリストの弟子だろう」と詰め寄られた際に「違う」と3度否定してしまうのです。。。
キリストを裏切ったわけではないのですが、弟子であることを否定したということですね。
杉元はアシㇼパさんとの相棒関係を否定したことは1度もありませんが、
アシㇼパの家族と会った後、1人で離れた
樺太には別々に行った
鶴見中尉とアシㇼパを会わせる直前、アシㇼパの覚悟をナメていて白石から説教された
と、相棒関係が揺らいだ出来事が3回ありました。
回数まで合っているなんてスゴすぎて鳥肌が立ちます(><)
フィーナの死因は?
考察結果→ウイルクの銃弾によりに亡くなったが、ウイルクは狙ったわけではなく、偶然だと思われる
鶴見中尉は若い頃、スパイとして「長谷川幸一」という名前でロシアに潜入。
現地でロシア人の妻・フィーナ、娘・オリガと暮らしていた。
↓
ロシアにいたウイルク、キロランケ、ソフィアは、
- 極東ロシア
- 樺太島
- 北海道
を独立させ、1つの国として「極東連邦」を作ろうしていた
↓
極東連邦のための資金としてアイヌの金塊を得ようと、日本に渡ろうと考えていた
↓
ウイルクらは「長谷川幸一」という日本人がいると聞き、長谷川(鶴見中尉)に日本語を教えてもらっていた
※鶴見中尉は途中でウイルク達が皇帝を殺害した指名手配だと気づく。
この時点でウイルクたちは、長谷川がスパイだとは知らない
↓
ウイルク達が指名手配犯だと気づいた長谷川は、フィーナに「オメガと一緒に実家に帰ってくれ、戻って来るな」と言って逃がす
↓
ある日、ロシアの秘密警察が「長谷川がスパイ」だと知り、捕まえに来る
秘密警察はウイルクのこと知らなかったよ
↓
長谷川(鶴見中尉)、ウイルク、キロランケ、ソフィア
VS
長谷川を狙うロシアの秘密警察
で銃撃戦に(><)
↓
フィーナは実家に帰る途中、ウイルクの手配書を見て、夫のもとに引き返した
↓
銃撃戦の最中、フィーナが戻ってきて銃に当たってしまい、娘・オリガと共に亡くなる
当初はソフィアの撃った弾がフィーナたちに当たったと思われていましたが、実はウイルクが持っていた拳銃の銃弾でした。
鶴見中尉は愛する妻子を殺害したウイルクを非常に恨んでいました。
しかしウイルクはフィーナたちを狙って故意に殺害したわけではなく、銃撃戦の最中にたまたま当たってしまっただけだと考察します。
「フィーナがウイルク達の正体を知って帰ってきたと分かったから」という考察もあると思いますが、「正体がバレたから」が殺害動機であれば長谷川さんも殺害しているはずです。
その他ネットでは、
秘密警察に狙われているのが長谷川だと分かり、長谷川の逃亡を助けるためにフィーナたちを殺害した(妻子がいると長谷川が逃げにくくなるから)
ソフィアに罪悪感を植え付け、ロシアに残らせるため
といった考察がありました。
まぁウイルクはサイコパス兼超合理主義者なので、
「長谷川さんには世話になった。スパイとバレた長谷川さんは逃げないといけないから、妻子がいたら大変だろう。殺害してあげよう」
と考えるかもしれませんが・・・
そこまで長谷川(鶴見中尉)を見くびっていないというか・・・
秘密警察が自分たちではなく「日本人を捕まえに来た」と言った時ウイルクは驚いていたため、長谷川の正体に気づいていなかったのでしょう。
ウイルクはサイコパスですが、別に無駄に殺害したりするタイプではないので、
「長谷川さんが自分が見破れないほど優れたスパイであれば、妻子がいても自分で何とか逃げるだろう。自分が手を下す必要はない」
と、合理的に考えるような気がします。
次は「ソフィアに罪悪感を植え付け、ロシアに残らせるため」について。
「ソフィアに罪悪感を植え付ける」は後づけであり、それ目的でフィーナたちを殺害したわけではないと考察します。
全員で日本に行くより、ソフィアがロシアに残って革命家として戦うことで「極東連邦」への道のりが近くなるとは思いますが、
そもそもソフィアは日本語を覚える気もそこまで強くなく、日本に行くことを迷っていた
キロランケから「ウイルクがソフィアに『一緒に日本に行こう』と言えばソフィアは来る」と言われていたのに、ウイルクは言わなかった
という状態。
フィーナたちを殺害した罪悪感など植え付けなくとも、放っておけばソフィアはロシアに残ったでしょう。
ソフィアのためにわざわざ無関係のフィーナたちを殺害したとは考えにくいため、
フィーナたちに弾が当たったのは偶然
↓
ソフィアは自分が撃ったと思い、罪悪感に駆られる
↓
それを見たウイルクはソフィアを確実にロシアに残らせるために「自分の弾だ」とは言わなかった
という流れだったのではないでしょうか?
どちらにせよ、フィーナに弾が当たってしまったのは偶然であり、フィーナの死因は他殺ではなく事故だと考察します。
アイヌの権利書を史実と比較
五稜郭にて土方一味&杉元たちが見つけた、
過去にアイヌが金塊の半分で買った「北海道のあちこちの広大な土地の権利書」
残り半分の金塊
土地の権利書を手に入れた経緯や、隠した経緯など、詳しくはこちらの記事で詳しく解説しています♪
五稜郭での戦いの後、杉元とアシㇼパさんは榎本武揚(過去にアイヌの土地占有の条約を認めた人)と会い、アイヌの土地の権利書については、
6カ国の公使(外交使節のNo.2)も承認しているから、デタラメな文書ではないと言われる
「伊藤博文と、その腹心・西園寺公望を利用すれば良い」と助言をもらう
権利書は写しを作り、原本はアシㇼパさんが持つ
ということになります。
そしてアシㇼパさんは生涯政府と交渉を続け、権利書の土地の一部は昭和に国立公園や国定公園に指定されたとのこと。
実際に「アイヌの土地の権利書」というものがあり、その一部は国立公園や国定公園になっているのでしょうか?
調べたところ、「アイヌの土地の権利書」というものがあったという情報はありませんでした。
では、アイヌの土地について史実ではどうだったのかをご紹介していきます。
1872年 「北海道土地売貸規則」により、北海道の土地は一度、実質的に国のものになり、土地が欲しい人に売るという制度になる
同年 「北海道地所規則」で、アイヌが狩猟などを行ってきた山林や川などについても、土地の個人所有者を決めるなどといった制度になる
1872年に北海道の土地は一度、実質的に国のものになる
=1872年以前の契約は無効?
=金カムでアイヌの土地の権利書が発行されたのは1869年だから無効?
アイヌには「個人が土地を所有する」という考え方自体がないため、
- 所有権を取得した人(土地を買った人)はほとんどいない
- 和人に騙し取られてしまう
といった事態に
↓
アイヌが使える土地は狭くなってしまった
1899年 「北海道旧土人保護法」により、希望するアイヌ民族に農耕を条件とした土地が与えられるが・・・
- 農業only
- 農業に適した土地は和人に割り当てられた後で、アイヌ民族に割り当てられたのは農業に適さない土地
- 充分な農業指導が行われなかった
ため、アイヌの生活は改善されず、1997年に廃止
1997年 「アイヌ文化振興法」により、初めてアイヌが民族として認められるが、先住民族とは認定されず、2019年に廃止
2019年 「アイヌ施策推進法」にて先住民族と認定されるが、土地や自然資源への先住権は認められていない
『ゴールデンカムイ』でもアシㇼパさんは「生涯政府と交渉を続けた」ということで、土地の権利を得たとは書かれていません。
2019年に施行された法律でもアイヌの土地への先住権は認められていないということで、権利書の有無という違いはあるものの、土地の権利に関しては史実通りですね。
『金カム』では権利書の土地の一部は昭和に国立公園や国定公園に指定されたということですが、昭和9年に指定された「阿寒摩周国立公園」内にはアイヌ民族のコタンがあります。
権利書がないため史実通りとは言えませんが、国立公園の大自然の中でカムイが生き続けているというのも、史実に近い部分はありますね。
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まとめ
戯言ですが勝手に考察してみました。
おヒマな方は読んでみてください。
ゴールデンカムイ考察 「刺青は本物か?」#金カム #アシリパ pic.twitter.com/6r4xlMtT2g— 春日 ベリ (@M00nSann) May 17, 2018
本記事では、ゴールデンカムイ考察!鶴見中尉は生きてる?尾形の自害の理由は?キャラのその後は?と題して詳しくご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
鶴見中尉は生きていてマッカーサーの黒幕になり、尾形の自害の理由は罪悪感を見たくなかったからだと考察させていただきました。
皆さんの考察の参考にしていただければ幸いです(*^^*)
それでは、ゴールデンカムイ考察!鶴見中尉は生きてる?尾形の自害の理由は?キャラのその後は?を最後までお読みいただき、ありがとうございました。